国際的な情報文化発信のユニークな取り組みに触れるインターンシッププログラムを実施しました

国際教育センター国際教育部門では2月19日から21日まで、セッション科目「Global Japanese Studies」の受講生を対象にしたインターンシッププログラムを東京・港区にある公益財団法人ニッポンドットコムで実施しました。本科目は、産官学と連携して展開する「課題解決型」の教育プログラムです。学部・大学院研究科の枠を超えて集まった学生たちが、国際機関・団体でインターンシップを行いながら提示された現実の課題に取り組み、課題解決に向けた企画を提案します。高度な専門知識や豊富な実務経験を有する協力機関(在外公館や国際業務機関など)の協力を得ている点も特徴で、今年度は日本に関する情報を海外に発信するサイト「NIPPONN.COM」を運営している同法人の協力のもと、1年次生4名(日本人3名、サウジアラビアからの留学生1名)が受講しました。

学生たちは18日に高輪キャンパスでオリエンテーションを受けたのち、19日から21日までニッポンドットコムの事務所に勤務。プロのジャーナリストからメモの取り方や読みやすい記事の書き方について指導を受け、フォトグラファーからは美しい写真の撮り方をレクチャーされるなど取材や記事作成のノウハウを学びました。そのうえで実際に記事を執筆したほか、サイトでの企画書を立案し、スタッフによる会議で発表するなど同社の仕事の全体に触れました。22日には湘南キャンパスで報告会を実施。パネルディスカッション形式で、それぞれの成果を発表しました。

学生たちは、「人の話を聞くだけでなく、自分の意見を述べ、積極的に質問することが大切だと実感しました。また、社員の方は、物事を表面的な事実だけでなく、その背景や社会情勢を踏まえて理解していることを知り、知識を常に増やし続ける姿勢も持たなければならないと感じました」「グローバル化が進む社会の中で、国としてパブリック・ディプロマシーに力を入れることの重要性や、多言語で日本に関する正しい情報を大規模に発信する重要性を学びました。またインターンシップ中に各言語の担当者と直接話す機会もあり、それぞれの言語の特徴や国民性などを知り、自分の想像や固定観念が崩れました。学生の間に、知識や経験、アイデアをしっかり蓄えて、世界の第一線で活躍できるようになりたいと感じました」「もともと国際的な出来事に興味があり、副専攻で『Global Japanese Studies』授業を受講していたこともあり、社会人としての基本的な知識やマナーも見つけたいと思い参加しました。今回のプログラムでは、積極的に周囲とコミュニケーションを密にとり、幅広い知識を身につけることの重要性を学びました。また、企画書の作成とプレゼンテーションを経験し、実際にスタッフの方からコメントをもらう貴重な経験を積むこともできました」と語っています。

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