英語読本を多読した学生を表彰しました

東海大学外国語教育センターでは10月29日に湘南キャンパス1号館で、「2015年秋 グレーデッド・リーダー Mリーダー表彰式」を開催しました。この催しは本センターの開講科目を履修し、英語を母語としない学習者のための英語読本「グレーテッド・リーダー」(GR)を春学期中に40冊以上、またはGRの単語・100,000語以上を読破した学生を表彰するものです。本センターの教員らによるGR委員会が2003年度から実施しており、今回は38名が目標を達成し、表彰式には30名が出席。本センター次長の吉成雄一郎教授が、達成証と記念品を一人ひとりに手渡しました。

GRは英語を母語としない学習者のための英語読本教材で、使用語彙が10段階の難易度別に制限されており、学習者のレベルに合わせて辞書を使わずに楽しく読み進められるのが特徴です。本センターでは「GRライブラリー」を設けて童話や小説、宇宙や地理など幅広いジャンルの約12,000冊をこえる蔵書をそろえ、GRの使用を希望する教員らがカート型の移動式ライブラリーを教室に運び込み、授業の前後などに貸し出しています。また、工学部航空宇宙学科操縦学専攻、観光学部観光学科、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科、医学部医学科では100冊以上のGRを活用し、専門分野における英語力向上を目指した取り組みを積極的に展開しており、335名の学生が学んでいます。

このほか本センターでは、英語科目を履修していない学生に対し、GR学習を紹介するとともに、必要に応じて指導を行う英語学習支援室(E-Navi)を湘南キャンパス1号館2階に設置しています。また、14年度からは読書記録や学習を管理するWEBサイト「Mリーダー」を導入。学習者がインターネット上でGRの内容や文法を理解するのに活用し、教員が学生の学習進度を確認できるようになりました。

表彰された松野峻大さん(工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻1年次生)は、「GRを読んでいるうちに、TOEFLのスコアが飛躍的に向上しました。また、Ⅿリーダーで他大学の学生の読破記録が確認できるのもメリットのひとつで、よい刺激になりました」と感想を述べました。戸張誠也さん(理学部情報数理学科2年次生)は、「これまでは英語が苦手でしたが、GRは難易度が細かく分かれており、自分のレベルに合った本を選択できました。毎日少しずつ読んでいるうちに力がつき、今では読解に自信を持てるようになりました」と充実した表情で話しました。増田莉さん(文学部英語文化コミュニケーション学科4年次生)は、「GRを知ったのは1年次生のときで、これまで4回表彰を受けました。語学力を伸ばすのには、継続することが一番だと思います。楽しみながら深く学べるGRの魅力を、より多くの人に知ってもらいたい。迷っている学生には、ぜひトライしてほしいと思います」と笑顔で話しました。

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