学生たちが公民館のイベントを企画・運営しました

社会教育主事の資格取得を目指す学生らが1月23日から2月6日まで、神奈川県相模原市の大野南公民館で若者講座「そうだ、休日は公民館へ行こう!~自称人見知り・コミュ力UPしたい高校生から30代、集合っ~」を企画・運営しました。社会教育主事は、主に公民館などで開かれる市民向けの社会教育を担当する専門職員として市町村の教育委員会に必ず置かれる役職です。今回の取り組みは、実務を経験して仕事内容についての具体的なイメージをつかむとともに、将来の進路選択に役立ててもらおうと課程資格教育センターの開講科目「社会教育演習2」の授業の一環で初めて行いました。

学生たちは、大野南公民館の職員や市民で組織される実行委員会に参加して企画段階から参画。近年若者の間でコミュニケーションに悩む人が多いとの意見に基づいて「コミュニケーション能力」の育成に役立つ講座にしようと、プログラムの立案や講師の選定、依頼も行いました。

1月30日には、相模原市で活動している劇団「ギフトBOX」のメンバーを講師に迎え、「私を表現しよう」をテーマに講座を実施し、約10名が参加。最初に自己紹介を兼ねてそれぞれが人見知りをした体験を紹介。その後、メンバーの指導を受けながら、好印象を与える発声法や話し方を学んでいきました。最後には、2人1組になった参加者による即興劇やゲームを通して、予測できない事態にアドリブで対応するプログラムも実施しました。

実行委員長を務めた石黒正隆さん(政治経済学部政治学科3年次生)は、「教科書などでは仕事内容について学んでいましたが、この授業を通して社会教育を担う職員の仕事について具体的なイメージをつかめました。社会人として仕事に携わる際に、緊張感や責任感を持つことの大切さも実感できました」とコメント。また王芸潔さん(観光学部観光学科4年次生)は、「講座をつくるために細かくディスカッションし、ポスターの作成など全ての過程を経験できたのがよかった。公民館が多くの市民に活用されている施設で、地域で大きな役割を持っていることも知ることができました」と語っていました。

授業を担当した同センターの古里貴士専任講師は、「学生たちは仲間とともに一つのプログラムを作り上げていく過程を通して、市民と協力しながら活動する社会教育職員の仕事を経験してくれました。最近では、公民館の仕事について具体的なイメージを持っていない学生も多いため、こうした取り組みは今後さらに重要になっていくと思っています。社会や地域の現実に触れた経験は、学生たちにとって専門職や社会人として働く上でも大きな財産になると期待しています」と話しています。

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