土木工学科の教員と学生が近隣住民と地域の「防災マップ」を作りました

工学部土木工学科の教員と学生が、湘南キャンパスの最寄り駅である小田急線東海大学前駅周辺の南矢名下部第3自治会の住民らと地区の防災マップづくりに取り組みました。地域の特徴を住民自身が理解し、問題のある場所や課題を「見える化」することを目的に、今年度から始まったTo-Collaboプログラム大学推進「安心安全」プロジェクトの一環で取り組んだものです。土木工学科の梶田佳孝准教授と杉山太宏教授と学生7名ほか、自治会の役員や子ども会の小学生15名、秦野市防災課の担当者が参加しました。

当日は、公民館に集まった参加者に梶田准教授がマップづくりの手順を説明。3班にわかれて地域内を調査しました。大雨が降った際に土砂災害の危険がある場所や塀にひびが入り地震などが起きると倒壊の恐れがある場所、防火用水や消火栓の設置箇所、学校や医療機関など災害救援にかかわる施設などをカメラで撮影しつつ、白地図に書き込んでいきました。その後、地域の特徴や安全な避難経路を議論しながら地図を整理し、班ごとに成果を発表。その結果をもとに、梶田准教授の研究室で地区の防災マップを作成しました。

参加した住民からは、「過去に災害があった場所を含めて自分が住んでいる地区のことを詳しく知る機会になった。地域の防災意識や自主防災体制について考える上でもとても有意義だったと思う」との声が寄せられました。また4年次生の幡野雅春さんと小西孝典さんは、「小学生と一緒に歩いたことで、子どもの目線から見た危険箇所を把握できるなど、防災を考える上で彼らの意見を聞くことの重要性を感じました。また、地域の歴史に詳しい参加者から、関東大震災の時の被害状況などを教えてもらい、過去の災害被害を踏まえて考えることが大切だと知りました」と話していました。

梶田准教授は、「住民自身が地域を歩いてマップを作る活動は、災害が発生した際の具体的な対応策を自分たちで考え、地域の危険個所や災害時に利用できる施設の情報を共有できるなど地域の自主防災体制の整備に大きな効果があると期待しています。今後も各地の防災マップ作りに協力していきたい」と話しています。

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