自己点検評価活動

改革継続とその実質化を目指して

本学は、2017年度に公益財団法人大学基準協会による認証評価を受審し、「適合」と認定されました。

 2016年度、本学は全学を挙げて1年間にわたる総点検を行いました。その結果を「自己点検・評価報告書:2016年度」にまとめ、「大学基礎データ」、「添付資料」と共に、国公私立大学を会員校とする認証評価機関である公益財団法人大学基準協会に提出し、認証評価を受けました。

 その結果、大学基準協会より2018年3月14日付で同協会が定める大学基準に適合していることを認定する旨の通知を受けました。

 本学は、1991年7月の大学設置基準の大綱化に先立って自己点検・評価活動を開始しました。その間に、建学の理念に基づく教育目標を鮮明にし、現代文明論をコア科目に据えた教養教育の重視、文理融合教育、セメスター制・副専攻の導入、教育・研究支援組織の拡充など、多方面に亘る改革を進めてまいりました。

 全学的に「常に未来を見据え自らが取り組むべき課題を探求する力(自ら考える力)」、 「多様な人々の力を結集する力(集い力)」、「困難かつ大きな課題に勇気をもって挑戦する力(挑み力)」、「失敗や挫折を乗り越えて目標を実現していく力(成し遂げ力)」を身につけた自主的・創造的人材の育成を推進するとともに、学生によるプロジェクト活動の推進拠点としてチャレンジセンターを設置。さらに、地域連携事業のコアとなるTo-Collabo推進室(現 地域連携センター)を立ち上げるなど、次の時代を担う人材育成のための改革を続けてきました。こうした取り組みは現代GPや大学COC事業の採択などにも結実しました。

 2017年度に受けた大学基準協会による適合認定は、これまで本学が行ってきた教育・研究活動における改革に対して、第三者から一定の評価が得られたことと受け止めております。しかし、評価で指摘された事項だけでなく、自己点検・評価活動の中で認識された現状には、なお、本学として改善の努力を注ぐべきことがらが少なからず存在することも事実です。

 近年、教育・研究のグローバル化は一層進展し、わが国ではふたたび18才人口の急激な縮小期に入り、大学を取り巻く状況はさらに切迫しています。建学75周年を迎えた2017年度には、学園マスタープランが策定され、その下に大学としての中期目標を策定、そこではQOL(クオリティ・オブ・ライフ=人生の質)の向上に貢献すべく様々な取り組みを行っていくことといたしました。文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の採択も踏まえ、本学が今後とも国際社会から評価される大学として教育・研究の特徴を明確にしてまいります。

 今回の認証評価結果を広く社会に提示するとともに、今後も大学評価委員会を中心とした本学独自の自己点検・評価活動を実施してまいります。次回認証評価は、2024年度に受審する予定です。