阿蘇キャンパス学長室に飾られていた絵画「水田」を佐賀大学に返還しました

阿蘇キャンパスの学長室に飾られていた絵画「水田」(作:江口孝徳氏)を、佐賀大学農学部に返還する譲渡式を10月19日に、熊本キャンパスで執り行いました。この絵画は、本学農学部で教鞭をとった故藤井義典教授が佐賀大学を退官する際に門下生が寄贈したもので、長年にわたって阿蘇キャンパスの学長室に飾られていました。しかし、昨年発生した熊本地震の影響で学長室のある阿蘇キャンパス1号館が使用できなくなったことから、当時のご遺族のご意向や門下生の希望により佐賀大学の農学部に返還することとなりました。

当日は九州キャンパス長室で、荒木朋洋九州キャンパス長(農学部学部長)から佐賀大学農学部の有馬進学部長へ絵画が手渡されました。荒木キャンパス長は、「阿蘇キャンパス時代、我々農学部の教員はいつもこの絵に見守られていました。思い出が詰まっていますが、描かれている田園風景は昔の佐賀の様子。ふるさとに戻るのがいちばんだと思います」と語りました。有馬学部長は、「今はもう見ることができない田園風景の絵なので、学生に『昔はこんな風景が広がっていたんだよ』と教えたい。必ず大切にします」と話しました。また、有馬学部長は1980年の九州東海大学農学部設立時に教員として在籍しており、「20代のころ、1期生と一緒に卒業(退官)したので、ここが私の博士課程のようなもの。東海大OBが、現在佐賀大農学部で学部長をやっていると思ってもらえたらうれしい」と笑顔で語りました。

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