MACが「子どもの生活環境部会」で子供向けの建築ワークショップを実施しました

工学部建築学科生の有志団体「MAC(Matiére de Architecture Club )」が、6月24日に川崎市中原市民館(神奈川県川崎市)で開催された「子どもの生活環境部会」(主催:神奈川県建築士会技術支援員会 協力:神奈川県建築士会川崎支部)で子ども向けの建築ワークショップ「ひと味ちがうパスタブリッジワークショップ」を実施しました。MACは建築材料や構造、耐震性、住環境などの工学実験やワークショップなどを行う建築学科の学生による有志団体です。今回は、子どもを取りまく環境についての調査研究や活動を推進している「子どもの生活環境部会」からの依頼で出張ワークショップを行い、部長の神崎拓郎さん(本学科2年)をはじめ幹事団6名と、卒業生の谷口智子さん(大学院総合理工学研究科2017年度卒)が参加。小・中学生や保護者、本学科の学生など約40名が来場しました。

当日はグループに分かれ、パスタをソーセージで接合して、橋をつくるパスタブリッジに挑戦。子どもたちは強度を持たせるためにパスタの本数や組み立てる形などを工夫しながら、学生と一緒に作品を仕上げていきました。作成後に、ソーセージを重りにしてどの橋が一番多く負荷に耐えられるかを競う際には、子どもたちは息をつめて見学。重い荷重に耐える橋が出てきた時には思わず歓声を上げる姿も見られました。

最後に、MACの顧問を務める本学科の横井健准教授が「さまざまな形状のブリッジができ、それぞれがよく考えられていました。建築は柱となる構造や壁構造、形、材料、接合部など、さまざまな要素の組み合わせが重要になります。三角形には曲げる力に強い特色があるので、うまく組み入れると丈夫になるなど、建築物ができあがるまでの仕組みを少しでも理解できると楽しくなります」と橋の構造について解説し、「使った食べ物は残さずいただきましょう」と締めくくり、パスタとソーセージを使った料理を楽しむ食事会に移行しました。

参加した子どもたちからは、「何本もパスタを重ねて強くするなど工夫した作品が期待した以上の重さに耐えてくれてうれしかった」「大学生のお兄さんに教えてもらいながら、いろいろな形をつくったり、つなげたりする過程がおもしろかった」「ソーセージを吊るして測るときはドキドキしました」などの感想が聞かれました。

参加したMACのメンバーは「パスタの本数や向き、形などについてアドバイスしましたが、子どもたちの飲み込みは早く、どんどん手を動かして自由に楽しんでくれました」「童心に帰って子どもたちと一緒に楽しめた一方で、柔軟でユニークな発想の数々に驚かされました」と語りました。

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