大学院生が日本機械学会関東学生会のベスト・プレゼンテーション・アワードを受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻1年次生の池田祐太さん(指導教員=工学部機械工学科 落合成行教授、砂見雄太講師)と山之内優志さん(指導教員=同精密工学科 槌谷和義教授)が、3月16日に都内で開催された日本機械学会関東支部主催の「関東学生会第56回学生員卒業研究発表講演会」でベスト・プレゼンテーション・アワードを受賞しました。

池田さんは、ロール状の紙やフィルムに印刷する「ウェブハンドリング技術」を用いて導電性を持ったインクをPETフィルム上に印刷しフレキシブルデバイスを作製する技術を研究。山之内さんは電圧をかけると収縮する「圧電材料」を人工心臓に活用できるマイクロポンプに活用する技術の研究に取り組んでいます。2名は卒業研究の成果を発表。発表のわかりやすさなどが評価されました。

池田さんは、「初めて参加した学会での受賞で大変驚いています。研究室では毎週、先生や先輩の前で研究の進捗状況などをプレゼンテーションする機会があり、発表に必要なスキルが鍛えられていることが今回の受賞につながったと思います。機械工学科のデザインコースには設計力を磨くための授業が開講されているのですが、応力の計算や危険性の回避など授業で学んだ基礎知識を生かして解決策を提案する力がついたと実感しています。フレキシブルデバイスの分野は未来の技術として研究が進められており、その量産技術を確立することで実用化に貢献したい」とコメント。山之内さんは、「学会の前日も夜遅くまで先生と先輩たちが発表の準備を手伝ってくれたことが受賞につながったと思っています。精密工学科は材料力学と流体力学、熱力学、機械力学の4力をベースに、ロボットからマイクロマシンまで幅広く学べる点が魅力です。マイクロポンプの研究は、研究室発足当初から進められている分野であり、今後もさまざまな領域に応用できるものです。今後もしっかり研究を続け、人工心臓としての実用化に貢献したい」と話しています。

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