神奈川県清川村の活性化策を土木工学科の学生が提案しました

工学部土木工学科の3年次生が1月18日に湘南キャンパスで、神奈川県清川村の活性化策を提案しました。地域の課題解決策をグループで考える演習科目「シビックデザイン」(担当=梶田佳孝教授)の一環で行ったもの。2年前から小田原市や平塚市と連携し、フィールドワークなどを交えながら各自治体の抱えるまちづくりの課題を学生が提案するプログラムを実施しています。今年度は受講生80名が11グループに分かれて挑みました。当日は、村の担当者5名を前に学生たちがそれぞれの成果を発表しました。

学生たちは、清川村の総合計画などの村の計画を調べるとともに、清川村役場での聞き取り調査やフィールドワークを実施。全国の自治体の先進的な取り組みも参考にしながら、SNSを活用した情報発信を強化して知名度を高め、移住につなげる案や、都心に近く自然豊かな立地を生かした産業振興策、高所得者向けのキャンプ施設『グランピング』導入による観光活性化、古民家カフェを使った観光客と地域住民の交流促進などの施策を提案しました。学生たちは、「地理的な条件などを考慮しながら具体的な政策に落とし込む作業は予想以上に大変でしたが、チームワークの大切さや計画立案の方法など実践的な力が身に付きました」「仲間と協力しながら主体的に学ぶ中で、まちづくりの面白さを実感できました」と話しています。

梶田教授は、「本学科の学生は卒業後、公務員や企業の技術者などとしてまちづくりにかかわる人が多くなってきています。そういった道を志す学生にとっては、具体的なフィールドを設定して学ぶことで、座学で学ぶ専門知識が現場でどのように生かされているのかを知る機会になると期待しています。自発的な活動を通して、必要な知識を自ら学んでいく姿勢も身についており、より幅広い知識や視野を養う場となるよう今後は他学部とも連携したい」と話しています。

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