東名高速道路秦野バス停のトンネルに土木工学科・梶田教授の研究室が発案したアートが設置されました

東名高速道路秦野中井インターチェンジに設置されている高速バス用「秦野バス停」につながるトンネルに3月27日、工学部土木工学科の梶田佳孝教授の研究室が発案した桜をモチーフにしたアート作品が設置されました。高速バス利用者用の駐車場とバス停をつなぐトンネルで、これまではコンクリートがむき出しの状態だったものを市内の小中学生や高校生が協力してつくったアートで飾るアイデアを、同研究室の冨田貢司さん(4年次生)らが考案。市やNEXCO中日本の協力のもと、神奈川県立秦野高校の生徒が描いた木の幹に、市内の広畑小学校、大根中学校、鶴巻中学校の児童・生徒が手形を押して桜を表現したアートを完成させました。

梶田教授と冨田さんらは1年半前にこのプランを秦野市に提案。バス停の認知向上と利用者の増加策を検討中だった市が賛同して準備を進めてきました。アートのデザインを決めるにあたっては、市内の観光案内所などを訪問。市内は公園が多く、さまざまな種類の桜を一年中楽しめることをアピールし、子どもたちにとっても思い出になるものにしたいと、8本の桜の幹に思い思いの手形を押すという案に決まりました。桜の幹は2月上旬に秦野高生が描き、3月から小中学校で児童・生徒による花びらづくりをスタート。在校生全員で取り組んだり、卒業生全員が手形を押した作品を事前に卒業式で披露したりと、各校それぞれの形で参加しました。

27日には、梶田教授と学生のほか、各校の生徒や教諭、秦野市、NEXCO中日本の関係者が参加したお披露目式を実施。この日のためにとっておいた最後の1枚のパネルが設置されると参加者から大きな拍手が沸き上がりました。冨田さんは、「それぞれの絵を見ると、各学校の特色も出ており、ささやかながらもバス停までの時間を彩るものになってくれたと思います。提案した当初は実現できるのか疑問を持つこともありましたが、さまざまな立場や年代の人が協力すればこんなに素晴らしいものができるのだと、大きな可能性を実感しました。このアートを見た人が、『秦野の桜』に興味を持つきっかけになってくれれば」と話していました。梶田教授は、「今回の取り組みを実現できたのは、市やNEXCO中日本はもちろん、各学校の先生、児童、生徒の皆さんの力があったからこそ。これをきっかけに高速バス利用への関心を持ってもらいたい。また、これからもさまざまな形で地域に貢献できるような取り組みを行っていきたい」と話していました。

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