工学部で低学年次からのキャリア教育プログラムを学部全体で導入しています

工学部では今年度から、低学年次からのキャリア教育プログラムを導入しています。本学部ではこれまでも学科ごとに就職活動支援プログラムを展開しており、2017年度の卒業生では、希望者の就職率が99%を超えるなど高い成果を収めています。今回導入したプログラムは、学生が大学生としての自覚を持ち、自ら考える「主体的に学ぶ姿勢」を養う機会を提供することが目的で、本学が教育における重要な役割として掲げている「キャリア教育の実践」に基づいて実施するものです。本学のキャリア就職センターと株式会社マイナビ、株式会社リクルートキャリアの協力を得ており、具体的なプログラムは各学科の特性に合わせて編成し、実施しています。

生命化学科では1年次から2年次にかけて各セメスターで1回ずつマイナビの講師による講座を開講。学生自身が自らの長所や短所を見つめ、有意義な学生生活を送るうえで必要な努力や、目標を実現するために身に付けておくべき力について考える授業を実施します。7月4日には第一弾として、「今すべきこと! 希望を星につなげるために」を1年次生を対象に開講しました。マイナビの講師による講義では、「高校までとは違い、大学では授業を受けているだけでは成長につながらず、正解のない問題に主体的にどのように取り組むかが重要になる」と解説。数年後の進路と自分の魅力や特徴を分析し、今後の短期的な目標を立てるワークに取り組みました。最後には、「学生生活は、”何となく”過ごしてしまうのが最も危険です。自分なりのこだわりを持って毎日を過ごすようにしてください。そうした姿勢を身に付けることが、必ず将来役に立つはずです」とアドバイスが送られました。終了後には学生たちがワークの結果を提出。秋に行う2回目の授業では、今回提出したワークを振り返りながら、次のステップに進むための方法などを考えます。

工学部就職委員長の金森審子教授は、「社会に出る前に、一人の人間として社会で働く上で必要な姿勢とは何かを自ら考え、一人の大人である大学生としての自覚を持って主体的に学生生活を送ることをサポートしたいと考え、このプログラムを導入しました。今後も継続的にプログラムを実施し、よりよいシステムを構築していきたい」と話しています。

また工学部の大山龍一郎学部長は、「テストでよい点を取ることが重視される高校までの教育に対して、大学では絶対の正解がない課題に向けて主体的に取り組む力を身に付けるための学びへと大きく変化します。そのギャップに苦しむ学生をサポートし、一人の人間として人生を切り拓く力を身につける機会を設けたいと思っています。学生たちには、日々の生活の中で”その努力は本当に正しかったのか”と自ら振り返り、次の一歩につなげる学びをぜひ身に付けてほしい。そうした基本的な姿勢を低学年次で身に付けることで、専門課程でもより充実した学生生活が送れるようになると期待しています」と語っています。

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