材料科学科の宮沢教授が藤嶺学園藤沢高校で出前授業を行いました

工学部材料科学科の宮澤靖幸教授が10月24日に、神奈川県藤沢市にある藤嶺学園藤沢高校で出前授業「航空機と新幹線と蜂の巣の意外な関係~軽量高強度材料を体験しよう!~すべてのモノづくりは材料と技術が起点だ!」を行いました。この授業は、同校が2年生を対象に実施している「大学を考える」の授業の一環で、本学部(学科)では2013年度から依頼を受けて毎年実施しています。

宮澤教授は約40名の生徒を前に、企業などと連携して取り組んでいる研究の事例を挙げながら、新しい材料を開発するだけでなく、それを使いこなす技術の開発が必要であることを説明。本学科の卒業生が開発に携わり、最新の航空機であるエアバス380にも使われている炭素繊維複合材に関する実験をはじめ、製造技術の一つであるろう付、はんだ付けの技術を活用することで素材の強度が上がることを確かめる実験を行いました。また講義では、大学に進学する意味について、「漠然とした夢を持つのではなく、20年後の自分の姿をイメージして毎日を送るよう心がけてください。材料科学や接合技術のように、社会に貢献できる分野はたくさんあります。皆さんには幅広い視野で社会を見る目をつけ、それぞれの進路を選んでほしい」と語りかけました。

宮沢教授は、「大学の研究者は、研究成果を上げるだけでなく、それぞれの研究分野についてさまざまな分野や年代の人にわかりやすく伝え、社会的な認知を高めることも重要な役割だと考えています。今後もこうした機会を利用して、工学の面白さを多くの人に伝えていきたい」と話しています。