材料科学科の学生と大学院生が溶接学会講演大会で研究成果を発表しました

工学部材料科学科の学生と大学院工学研究科応用理化学専攻金属材料工学領域の大学院生が、9月12日から14日まで愛媛大学で開かれた溶接学会秋季全国大会で研究成果を発表しました。このうち口頭発表部門には、工藤勝裕さん(4年次生)のほか、佐々木達也さん(修士1年次生)、岩田昌也さん(修士2年次生)、佐々木俊哉さん(同)が参加。ポスター発表部門では尾藤隆亮さん(4年次生)が研究成果を発表しました。

期間中には、本学科の宮沢靖幸教授が座長を務めるセッション「界面接合におけるマルチマテリアル化」も開催。近年急速に普及が進んでいる異種材料を接合する「マルチマテリアル化」をテーマに、より信頼性の高い接合方法に関する最新の研究成果について大学や企業の研究者が講演しました。

学生たちは、「高校生の時にも研究発表を経験していましたが、全く異なる緊張感の中での発表でした。今後大学院に進学するので、身が引き締まる貴重な経験になりました。学部生の段階でこうした経験を積めたことは、今後の学生生活だけでなく社会人になってからも大きな財産になると感じています」(工藤さん)、「ポスター発表では、イラストや図版を中心に発表したのですが、まとめる過程で自分自身の研究をより深く理解できるようになりました。また企業の方から鋭い質問を受け、今後の実験に生かせるアドバイスも得られました」(尾藤さん)とコメント。

また、「自分と同じ分野を専門とする研究者が集まる学会だったので、アカデミックな内容についてより深く議論することができました。宮沢教授の研究室では、学生の研究発表が奨励されており、回を重ねるごとに発表が上達し、かつ成果を得られるようになるため、成長できると感じています」(岩田さん)、「これまでも2回学会で発表をしていますが、これまでの経験を生かして一番よい発表ができ、自信につながりました」(佐々木俊哉さん)、「界面接合研究委員会のセッションでは、最新のさまざまな接合技術を学び、自分の研究にも生かせる知見を得ることができました」(佐々木達也さん)といった声も聞かれました。

【学生たちの発表テーマ】
(口頭発表)
工藤勝裕さん  「接合後処理がAgナノ粒子焼結接合層に及ぼす影響」
佐々木達也さん 「Ni系ろう材を用いた超硬合金と鉄鋼材料のろう付」
佐々木俊哉さん 「Ti箔をろう材層に使用した場合のC/Cコンポジット/Cuろう付体の評価」
岩田昌也さん  「ステンレス鋼ろう付体組織の形成メカニズム解析とその耐食性評価」

(ポスター発表)
尾藤隆亮さん 「電気化学的手法によるろう付体の耐食性評価」

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