生命化学科学術セミナーを開催しました

工学部生命化学科では12月13日に湘南キャンパスで、第1回生命化学科学術セミナー「医農工連携による疾患制御工学への挑戦(糖鎖リポソームでがんを治す)」を開催しました。生命化学に関する最新の研究成果を学内外に発信することが目的です。工学部生命化学科の小島直也教授が講師を務め、約60名が参加しました。

講演では最初に免疫システムの仕組みを解説しました。ヘルパーT細胞とキラーT細胞、B細胞の役割や、樹状細胞(抗原提示細胞)が免疫システム作動のカギとなっていることを説明。そのうえで、小島教授が学内外の研究者と連携して進めている研究の概要を紹介。「内部にさまざまな抗原や薬剤を封入できる『オリゴマンノース被覆リポソーム』を使って抗原提示細胞を操り、がん細胞や病原体を退治することを目指しており、将来的なヒトへの応用を視野に入れ、牛で発生する小型ピロプラズマ病のワクチン開発を進めている」と現状を語りました。

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