大学院生の瀧川さんが土木学会年次学術講演会で優秀講演者表彰を受けました

大学院工学研究科建築土木工学専攻1年次生の瀧川瑞季さん(指導教員=土木工学科・伊達重之教授)がこのほど、平成30年度土木学会全国大会第73回年次学術講演会の優秀講演者表彰を受けました。この賞は、優れた発表を行った同学会参加者に贈られています。瀧川さんは昨年度に続き、2年連続での受賞となります。

瀧川さんは、「モルタルのフレッシュ性状におよぼす化学混和剤への熱刺激の影響」のテーマで発表しました。この研究は、コンクリート施工時に用いられる化学混和剤の性能をより効果的に発揮させる手法の開発を目指すものです。これまで施工現場では、混和剤に少量の熱を加えると飛躍的に効果が向上することが知られていましたが、瀧川さんはそれを科学的に証明。今回の発表では、モルタルが完全に固化するまで混和剤の性能が向上していることを確認した成果を発表しました。「2年連続の受賞は難しいといわれていたのでとても驚きました。研究の進め方で詰まった時には伊達先生をはじめ喜多理王先生(理学部物理学科教授)や企業の研究者など多くの人からアドバイスをもらえる環境があることで、研究の楽しさを実感しながら進められ、こうした結果につながったと感じています。この研究を大規模に実用化するためには大きなエネルギーが必要になると思っていますが、今後も施工現場にフィードバックできるよう成果を積み重ねていきたい」と話しています。

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