東名高速道路秦野バス停に設置する桜のアートづくりに取り組んでいます

工学部土木工学科の学生が、東名高速道路・秦野中井インターチェンジに設置されている高速バス用「東名秦野バス停」につながるトンネルをアートで飾ることを目指し、神奈川県立秦野高等学校や近隣の小中学校と協力してアート作品作りに取り組んでいます。本学科の梶田佳孝教授の研究室の学生が、「秦野市内で通年楽しまれている桜をモチーフにしたアートで、とかく暗いイメージを持たれがちなトンネルを明るく彩りたい」と発案。秦野市やNEXCO中日本の協力のもと昨年度から続けている取り組みです。昨年度は秦野高等学校美術部の生徒が描いた桜の幹に、秦野市内の広畑小学校、大根中学校、鶴巻中学校の児童・生徒が手形を押して桜の花びらを表現したアート作品を作成し、トンネルの片側に飾りました。

その作品が好評だったことから、もう片側もアートで飾ろうと今年度も活動を継続。今年も秦野高等学校美術部の生徒が描いた桜の幹に、市内の鶴巻小学校、広畑小学校、大根小学校、末広小学校の児童と、土木工学科・大学院工学研究科建築土木工学専攻の学生が手形を押してアートを完成させる計画がスタートしました。1月24日には、鶴巻小でのワークショップを実施。秦野市の職員が趣旨や上手な手形の押し方を説明したのち、3年生の児童と本学の学生が、思い思いの場所に手形を押しました。

学生たちは、「日常の学生生活では小学生と接することはないので、地元の人と交流できるという面でもよい機会でした。地域のためになればと小学生と協力して作り上げた作品が長く親しんでもらえれば、私たちにとってもうれしいことです」「手形の押し方一つでも、小学生には大学生にない自由な発想があってとても面白いと感じました。自分たちにも彼らのようなころがあったのかと思うと、懐かしい気持ちです」と笑顔で語っていました。

本プロジェクトを統括する梶田教授は、「昨年度の作品完成後、参加した中学生・高校生が保護者とともに現地に行ったとの声が聞かれるなど、バス停の認知度アップにも貢献できたことが活動の継続につながりました。まちづくりを学んでいる学生にとっては、さまざまな年代の人と話すこと自体が重要で、多くの人にとって使いやすい公共施設のあり方を考えるよいきっかけにもなっていると感じています。学外と連携した取り組みは、学生が将来社会で活躍するうえで欠かせない実践力や学習意欲を高めるためにも効果的だと感じています。社会の中で大学が果たす役割も大きくなっている中、今回実現した行政や各教育機関との交流を、より日常的な連携につなげていきたい」と話しています。

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