工学部の梶田教授と情報理工学部の内田教授らが地域の「自主防災避難訓練」の運営に協力しました

工学部の梶田佳孝教授と情報理工学部の内田理教授らが、2月2日に平塚商業高校で開催された平塚市中里地区や大磯町高麗地区などによる4町内合同の「防災避難訓練」の運営に協力しました。対象地区の住民は地震が発生した際に同高に避難することになっており、毎年防災への取り組みとして、同時期に避難訓練を行い、心肺蘇生の講習会などを実施しています。本学でも地域連携の取り組みの一つとして、さまざまな防災対策活動も展開しており、今回は地区の住民から依頼を受けた梶田教授らが防災クイズや防災グッズの紹介、さらに内田教授らが開発中のアプリケーション「DITS(Disaster Information Tweeting System)」や「DIMS(Disaster Information Mapping System)」についても説明しました。

当日は地域住民ら約50人が参加。梶田教授の研究室に所属する学生もアシスタントとして参加し、「避難する際に気をつけたほうがよい点は何?」「水害が発生したときにはどのように対応するべき?」といった防災クイズを出題。参加者と意見交換をしながら、アドバイスを送ったほか、避難所でエコノミークラス症候群にならないために有効な運動も紹介し、住民と一緒に行いました。その後内田教授が、短文投稿サイト「Twitter」に災害情報を書き込むアプリ「DITS」と、その書き込みの内容を地図上に表示するアプリ「DIMS」について説明。震災時には被害状況によって、自治体による情報の収集が遅れることも考えられることから、地域住民も情報の発信者になることの重要性を語りました。

運営主体である平塚市中里地区の安藤登自治会長は「以前、平塚商業高の生徒を対象に梶田教授らが同様のワークショップを開いていたのを見て、ぜひ地域住民にも共有しようと協力を依頼しました。災害時での情報共有の必要性などのお話が参考になった」と語り、梶田教授は「当日は気温が低く、会場も冷え込んでいましたが、いざ避難するとなればここで生活することにもなります。避難場所で今回のような講演会を開くことは、参加者の皆さんがより現実味を持って防災について考えることにもつながったのではないでしょうか」と話しています。

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