電気電子工学科が出口講師と内海講師の最終講義を実施しました

工学部電気電子工学科では2月18日に湘南キャンパスで、3月で退職する出口忠夫講師と内海三郎講師の最終講義を本学科の同窓会「電気電子工学会」との共催で実施しました。両講師はともに日本放送協会(NHK)とそのグループでの実務経験を経て本学に非常勤講師として着任。出口講師は「音響と映像」「放送技術」の講義を、内海講師は「衛星通信」「移動体通信」をそれぞれ担当してきました。

出口講師は、「最後のメッセージ~番組制作30年と東海大学7年の経験から~」と題して講義。カメラマンとしてハイビジョン黎明期から高画質の技術を生かした番組作りを手掛けてきた経験や、アジア放送連合大賞を受賞したドキュメンタリー番組「問われる祖国~突然の日本」制作時のエピソードなどを紹介。「仕事をする時には、現場を大切にする職場を選ぶことが大切です。結果だけを求めて現場の実態を見ない企業には注意した方がよいと思います」とアドバイス。さらに、「異分野・異業種の人との交流を積極的に進めてほしい。また、今だけを見て物事を判断せず、かつ信じたことはあきらめずに続けることも大切にしてください」と語りました。

一方の内海講師は、NHKでの放送衛星開発から、B-SAT社での衛星調達、管制業務の経験をもとに「衛星放送の歩みとそのしくみ」のテーマで講義しました。現在運用されているBSデジタル放送のシステム構成に加え、安定運用体制を実現するまでの苦労話を紹介。衛星開発では数々の失敗を乗り越え、挑戦的な業務の連続であり、多様な国籍の人によるチームで進められていることなどから、「在学中から英語はしっかり勉強しておいてください。東海大学は、さまざまな国から留学生を受け入れており、外国籍の人と接する機会が多いのは皆さんにとってメリットで、その環境を活用してください。また、100年後の宇宙、10年後の世界、数年後の自分についてそれぞれに夢を持ってください。失敗を恐れず常に挑戦する気持ちで夢を追いかけてほしい」と学生たちを激励しました。

講義終了後には、4年次生の代表から両講師に花束が贈られました。

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