「令和元年度東海大学望星技術士会」の総会と特別講演会が開催されました

東海大学望星技術士会の令和元年度総会が、6月22日に高輪キャンパスで開催されました。技術士は、科学技術に関する専門知識と高い応用能力、倫理観などを備えたエンジニアの育成を目的とする文部科学省所管の国家資格です。本学では工学部機械工学科の機械デザインコースと材料科学科の材料技術者コースで、一般社団法人日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けてこの資格取得を目指す学生向けの教育を行っており、毎年多数の学生が資格取得を目指しています。本学の吉田一也教授が会長を務める望星技術士会は、技術士の資格を持つ卒業生の団体として2015年に設立。会員向けに企業や大学施設の見学会や講演会を開いて交流と研さんの機会を設けているほか、技術士を目指す学生との交流会などを通して学生をサポートしています。

総会では冒頭で吉田会長が、「この会に参加していただいている技術士の皆さんをはじめ、多くの卒業生が活躍している姿に、大学の教員として勇気をもらっています。今後も会員の皆さんが大いに活躍してくださることを期待するとともに、本会の活動を通じて親睦を深めていただきたい」とあいさつしました。また、来賓として出席した川上哲太朗学長補佐(海洋学部教授)と工学部土木工学科学科長の梶田佳孝教授が登壇。川上学長補佐は、「学生には技術士という仕事の重要性がなかなか伝わりにくい現状があるかと思います。望星技術士会の活動を通じて、この資格の意義や魅力が若い世代に伝わってほしい」と期待を語り、梶田教授は「学生には日ごろから技術士の資格を持っておくことの大切さを伝えています。今後もさまざまな形で卒業生の皆さまと連携しながら、よりよい教育活動につなげていきたい」と話しました。その後、昨年度の活動として、学生との交流会や会員向けの工場見学会などの取り組みと成果が報告されたほか、会計報告、役員改選などが審議されました。

続いて、吉田会長による「第50回海外研修航海の団長を務めて」と題した特別講演会も開催。今年2月から3月にかけてタヒチやイースター島、ポンペイなどを回った航海を写真やスライドで紹介し、「海外研修航海は本学の海洋実習船『望星丸』で諸外国を訪問し、海外の諸文化に触れながら、国際的な視野に立った人生観や世界観を確立することを目的にしています。私は記念すべき50回目の航海で団長を拝命した際、学生たちに多くを楽しみ、学んでもらい、全員に健康で安全に帰国してもらうことを使命だと感じていました。横浜港に帰港し、多くの関係者から出迎えてもらったときには涙が出るほどの達成感に包まれました。学生たちも精神的な強さや自発的な行動力を身につけることができましたし、何よりも真の友や師と出会うことができたようでした」と振り返りました。

森修次副会長代表は、「技術士という資格は専門性が高く、社会で活躍するための重要性が高まっています。在学生に技術士という国家資格の存在を伝え、将来の日本を背負う若者を多く育てることは本会にとって大きな目的の一つです。今後も大学と連携をとりながら、母校の学生の資格取得を積極的に支援していきたい」と話しています。

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