航空宇宙学科の学生がハワイにある国立天文台すばる望遠鏡で研究交流を行いました

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の学生8名と水書稔治教授が10月30日から11月3日まで、ハワイにある国立天文台すばる望遠鏡を訪問。共同研究成果発表と施設見学を行いました。水書教授の研究室では4年ほど前から望遠鏡を用いた観測時の大気の揺らぎを補正する「補償光学」について国立天文台と共同研究を展開していることから、研究交流の一環として実施したものです。補償光学は、天体や遠い地点にある物体を望遠鏡で観測する際に、正確な観測の障壁となる大気の揺らぎを補正し、よりクリアな画像の取得を可能にする技術です。地上にある望遠鏡を使った天体観測で活用されているほか、水書教授の研究室では、航空機の周囲で発生する熱や気流の流れを可視化する際に不可欠の技術として研究を進めています。

学生たちは31日にすばる望遠鏡で、国立天文台の研究員らにそれぞれの研究成果を英語で発表しました。最初に水書教授が研究の概要を説明したのち、可視化の実現に不可欠な機器である「超解像望遠可視化計測用可搬型AO装置」について、大学院工学研究科機械工学専攻2年次生の吉富勇貴さんが発表。その後、研究室の3年次生もこの機会を使って行った実験の結果についてプレゼンテーションしました。また当日は、国立天文台の研究員による研究発表も聴講。滞在期間中に、天文台の付属施設も視察しました。

学生たちは、「英語での発表に慣れるための貴重な機会になりました。経験不足などで思うように話せない部分もありましたが、次にチャンスがあれば必ずここで学んだことを活かしたい」「専門家を前にプレゼンしたことで、今後の研究につながるアドバイスを受けることもでき、励みになりました。最先端の光学機器を実際に目にしたこともいい経験になりました」「本格的な研究施設を訪問したのは今回が初めてでしたが、これまで以上に多くのことを学んでいく必要があると実感した」と感想を語っていました。

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