大学院工学研究科の恩田さんがUCバークレーに留学しました

大学院工学研究科機械工学専攻1年次生の恩田萌子さんが、4月から9月にかけてカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)に留学しました。甲斐義弘教授(工学部)の研究室に所属する恩田さんは、目の動きでドローンを操作する技術開発に取り組んでおり、これまでに視線の変化でドローンを動かすことに成功しています。現在は、機体に搭載したカメラの映像を離れた場所で見ながら目を動かすことで、飛行する方向を変えるプログラムを開発しています。今回の留学では、国外にいながら日本のドローンを目の動きで操縦できるかについて、実証実験に取り組みました。

中学校3年時にもニュージーランドへの短期留学を経験した恩田さんは、「大学に進学したときからまた留学をして研究の幅を広げると同時に、語学力や知見を広げたいと考えていましたが、なかなか一歩を踏み出すことができませんでした。大学院進学を希望した際、甲斐先生にその思いを打ち明けたところ、交流のあったUCバークレーを紹介してもらいました」と話します。留学中には世界各国の学生とともに研究に励み、UCバークレーから湘南キャンパスにある機体を飛ばすことに成功。さらに、「日本にいるときは人前で話すことが恥ずかしかったのですが、アメリカでは自分の意見を発しなければ置いていかれてしまいます。今回の留学では、研究成果だけでなく、内向的だった自分を変えることもできました」と笑顔で振り返りました。

今後に向けて恩田さんは、「この研究は甲斐先生をはじめ研究室の先輩方が取り組んできたものです。安全性などの課題はありますが、実用化が進めば、手足が不自由な方でも目の動きだけで行きたい場所の景色が見えたり、会いたい人と話せたりするようにもなります。今回の留学は東海大学や甲斐先生との出会いがなければできない経験だったので、これからも感謝の思いを胸に研究を続けていきたい」と抱負を語りました。

UCバークレー留学525.jpg