高齢者ケア・看護クオリティマネジメント研究会が第3回講演会を開催しました。

2018年01月09日

大学院健康科学研究科「高齢者ケア・看護クオリティマネジメント研究会」が11月25日に代々木キャンパスで、第3回講演会を開催しました。医療・看護・介護に関するケアの質向上を目指し、臨床現場で得た知識やマネジメント手法、最新の研究成果などを共有しようと実施しているものです。今回は、「超高齢社会における医療・看護の質向上にむけて」をテーマに、医療・看護の教育や研究、臨床、行政に携わる専門家6名が講演。多数の看護職者らが聴講しました。

はじめに、本研究会の代表を務める健康科学部看護学科の真下綾子准教授が登壇。「本研究会は、これまで行われてきた高齢者看護の経験とその問題点を整理し、より質の高い看護の実践を通じて社会に貢献することを主眼としています。各先生の講演について、ぜひ活発な意見交換をお願いします」とあいさつしました。

本学からは3名が講演。健康科学部看護学科の吉川隆博准教授は、「精神障害者の地域移行をめぐる医療・看護サービスの質保証」をテーマに、措置入院患者の退院後の継続的な医療・看護や新たな長期入院患者を生み出さないための地域包括ケアシステムの構築といった、精神科看護の質を保証するための施策について解説しました。「クオリティインディケーターを使った発展的マネジメントの在り方」と題して講演した真下准教授は、クオリティインディケーターを用いたデータ分析による看護の質の評価方法とそれを活用した段階的な質の改善活動について紹介。また、医学部付属病院の水元明裕看護師長は、「Patient flow management(PFM)を用いた患者サービスの向上」をテーマに、入院前から退院後までの患者の身体的、精神的、社会的側面を多職種が連携して支えるPFMの実践や成果について語りました。各講演後には活発な質疑応答や意見交換を実施。最後に、講演者としても登壇した多摩大学医療・看護ソリューション研究所の真野俊樹所長が、閉会の言葉を述べました。

なお、講演者とテーマは以下のとおりです。
◇「精神障害者の地域移行をめぐる医療・看護サービスの質保証
  ~相模原障害者殺傷事件からの教訓~」
  吉川隆博(東海大学健康科学部看護学科准教授)
◇「今後の看護教育の新展開から病院におけるOJTを考える」
  関根小乃枝(厚生労働省医政局看護課看護教育体制推進室)
◇「超高齢社会にむけた日本の医療の展開~10勝5敗3引き分けで世界一~」
  真野俊樹(多摩大学医療・看護ソリューション研究所長)
◇「クオリティインディケーターを使った発展的マネジメントの在り方」
  真下綾子(東海大学健康科学部看護学科准教授)
◇「Patient flow managementを用いた患者サービスの向上
  ~東海大学医学部付属病院の事例を通して その効果と課題~」
  水元明裕(東海大学医学部付属病院看護部看護師長)
◇「世界標準の質保証~JCI認定を通した看護の質改善活動の経緯と発展~」
  井上由美子(社会福祉法人三井記念病院副院長/看護部長)

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