健康学部が防災用非常食の試食会を実施しました

健康学部健康マネジメント学科では2月7日と27日に、湘南キャンパスで防災用非常食の試食会を実施しました。東海大学では地震等の災害発生時に学生や教職員の安否を確認するために「安否確認システム」を導入しており、教職員は毎月、学生は2カ月に1回、安否確認訓練を実施しています。本学部は昨年4月11日の訓練で教員100%、学生68.3%と高い回答率を記録し、優秀賞に選ばれたことから、このほど副賞として非常食一式が贈られました。本学部では実際に災害が起きた時にどのような非常食や機器が必要になるかを確認し、大学に意見をフィードバックしようと試食会を開きました。

7日には、アルファフーズ株式会社が常温で長期保存できる製造方法を採用している「おいしい防災食」シリーズの肉じゃがや筑前煮、豚汁、ポークカレーなどを試食。電気やガスが止まり、調理ができない実際の災害現場を想定し、温めずにそのままの状態で試食しました。教職員に実施したアンケートでは味や見た目、栄養価、被災した時に食べたいと思うかといった項目で高い評価が得られています。また、非常食に求めることとしては「食べやすさ」「手が汚れない」「加熱しないでおいしく食べられる」「連日食べても飽きない」といった意見が挙がりました。27日には、株式会社セイエンタプライズが提供する、1度調理した料理をマイナス30度で凍結しそのまま乾燥加工することで25年保存可能な「洋風とり雑炊」と「洋風えび雑炊」をガスコンロと鍋を使って調理し、試食しました。

堀真奈美学部長は、「安否確認訓練への回答を徹底することは災害に備える第一段階です。次の段階として、万が一、災害が起きた際に、例えば、トイレはどうなるのか、食事はどうするのかなど、具体的に何が必要になるかを各自が想像できるようにするのが重要ではないかと考えています。今回の試食会をすることで、ガスコンロや鍋がなければ温かいものは食べられないということに気がつきました。また、大学でも食糧は備蓄しているかと思いますが、非常事態の被災時においても『QOL』という意味で、味や栄養価も重要だと考えました。今回試食した防災食は、どれも想像以上においしくいただくことができました。25年保存可能な防災非常食があるということは驚きでした。今回の結果を関係部署にもフィードバックさせていただきますが、今後起き得る災害の備えとして活用していただきたい」と話しています。

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