「逗子フェアトレード・フォーラム~SDGsと世界の子どもたち~」を開催しました

教養学部では12月15日に、神奈川県・逗子文化プラザさざなみホールで「逗子フェアトレード・フォーラム」(共催:逗子フェアトレードタウンの会、逗子市教育委員会)を開催しました。地球上の”誰も置き去りにしない”世界の実現を目指そうと、2030年までの国際社会の目標として国連で採択された「持続可能な開発目標:SDGs(エスディジーズ)」をテーマに企画したイベントです。当日は、SDGsやフェアトレードに関心を持つ市民や学生など約100名が参加しました。

第1部では、一般社団法人日本経済団体連合会SDGs本部の統括主幹を務める長澤恵美子氏がSDGsの概要や日本での取り組みについて講演したほか、認定NPO法人ACE代表の岩附由香氏と元逗子市副市長の小田鈴子さんが、「SDGsと逗子の私たち」と題してパネルトークを実施。「2025年までにすべての形態の児童労働をなくす」ことを目的としたACEの取り組みや、発展途上国における児童労働の現状などについて話題提供されました。

第2部の学生・ユース企画「世界の子どもたちのためにチェンジの扉を開こう!」では、新たな時代を生き抜く社会的役割を担う力を育てる本学部独自の「SOHUMプログラム『アースミュージアムプロジェクト』」の授業「人間学2」を履修している学生10名が登壇しました。来年、逗子市がフェアトレードタウンの再認定審査を受けることから、フェアトレードタウンの意義を地域全体で確認することを目的に「SDGsコラボTシャツ」を提案。各団体と連携してオリジナルTシャツを製作することで、地域ビジネスやシティプロモーションにつながる可能性を発表しました。メンバーの山本憲人さん(教養学部人間環境学科自然環境課程3年次生)は、「逗子市がフェアトレードタウンに再認定されることに貢献できればと思い、新たなフェアトレード商品の可能性を提案しました。経団連やACEの方から発表後にいただいたアドバイスをもとに企画内容を改良し、今後実現できるよう引き続き考えていきたい」と語りました。

また、教養学部人間環境学科自然環境課程の岩本泰准教授のゼミに所属する4年次生2名が、「フェアトレード・ユースプログラム(FTTZ)」のメンバーとして登壇。FTTZは、フェアトレードに関心を持つ中学生から大学生までの有志が、地域課題の解決に向けて活動しているプロジェクトです。今回は岩本ゼミの草柳直哉さん(同4年次生)と大久保里紗さん(同)が県内の大学、高校から参加しているメンバーとともに、地域のパティシエや福祉施設と連携した「オリジナル逗子チョコ企画」を提案しました。草柳さんは、「意識の高いメンバーと会議を重ねて商品を企画することができ、とても勉強になりました。逗子チョコは毎年秋に新しいバージョンが発売されるので、今回提案した内容が今後生かされれればうれしい」と話します。指導にあたった岩本准教授は、「学生たちには、普段の授業からSDGsの意義やフェアトレードの取り組みを伝えていますが、規模の大きい話なので座学だけでは他人事になりがちです。地域や市民団体の方々と直接かかわることで意識が変わっていくと思うので、今後も地域と連携した取り組みを続けていきたい」と語りました。

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