情報通信学研究科の大学院生が電気学会電子・情報・システム部門大会で「Outstanding Student Presentation Award」を受賞しました

大学院情報通信学研究科1年次生の平本和己さん(指導教員=濱本和彦教授)が9月6日から8日まで香川県高松市で開催された電気学会電子・情報・システム部門大会で研究発表を行い、「Outstanding Student Presentation Award」を受賞しました。電子・情報・システム領域を研究している学生による英語口頭発表の中から、優れた論文発表に贈られる賞で、今年は32件の論文発表の中から6件が選ばれました。

平本さんの論文は、「Study on the comparison of the difference of Reaching between the real and the virtual environment using HMD」のタイトルで、バーチャル環境と現実環境における認知行動の違いを研究しました。人が物を掴む際、実際に掴める距離と被験者自身が掴めると思う距離に差が生じることに着目。現実環境とバーチャル環境ではその差が異なることから、論文では差が生じる原因についてまとめました。平本さんは、「人間の空間認知能力は、周りの環境や自身の経験に基づいて身についているので、引き続きバーチャル環境の情報量を増減させ実証実験をしていきたい」と話します。また、今回の受賞を受け、「賞をいただけると思わなかったのでとてもうれしかったです。専門用語の英訳が難しかったのですが、濱本研究室では4年次生から進捗報告のプレゼンテーション資料を英語で作成するので、その経験が生かせたと思います」と振り返りました。

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