大学院生が日本ハイパーサーミア学会で優秀論文発表賞を受賞しました

大学院工学研究科電気電子工学専攻2年次生の寒河江真生さん(情報理工学部2016年度卒)が、8月31日、9月1日に福井県国際交流会館で開催された日本ハイパーサーミア学会に参加。優秀論文発表賞を受賞しました。同学会は医学・生物学・工学の観点からがんの温熱療法である「ハイパーサーミア」について研究する医師や基礎系研究者、技師、医療機器メーカー、大学院生らが一同に会するもので、年に一度開催されています。

寒河江さんは、「患者のX線CT画像から構築した数値人体モデルに基づくRF誘電加温特性の解析」について発表。患者をコンデンサーのような電極で挟んで加温する「RF誘電加温」の臨床における温度分布を、コンピュータシミュレーションによって解析したものです。今回の受賞では、前立腺がんの到達温度が臨床における実測直腸温と近くなる条件を前立腺の灌流量を変化させて解析した点に新規性があります。寒河江さんは、「このような賞をいただけるとは思ってもいませんでしたが、今回の受賞を励みに今後の研究につなげていきたい」と話しています。

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