文学部文明学科の井野上眞弓講師が2015年度「東海大学ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、４月１日に湘南キャンパスで行われた授賞式で山田清志学長から賞状と目録が授与されました。本学では授業の質の向上を目指し、2002年から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。１年間の講義科目の授業を対象に行った学生による授業についてのアンケート等の結果に基づき、大学運営本部を中心とした厳正な審査を経て最終的に学長により決定するもので、2015年度は５名に優秀賞を授与しました。
比較文明学が専門の井野上講師は、「比較文明論」「ヨーロッパ比較文化論」などの科目を担当しています。「今ある生活や社会、文化をよりよくするために何ができるか」の視点のもと、自分の頭で考えて行動できる感性と能力を身につけた社会性のある人材の育成を目指して授業を展開。学生たちとの対話と知識のキャッチボールを常に心がけ、口頭や文書による直接・間接の対話を通して、自分の考えを的確に表現する力を高め、授業への関心や理解力を深めています。また、新聞やニュース報道を教材として取り上げ、世界各地で起きている問題が自身の生活とつながっていることに気づかせ、自らの基層文化を振り返る授業を行っています。
「非常勤講師の私が受賞できたのは、学科の先生方や事務室のスタッフの皆さんのおかげです。安心して授業に取り組める環境を整えてくださっていることに心から感謝しています」と井野上講師。「学生たちに『東海大学で文明学を学んだからこそ社会に役立つ人材になれた』と思ってもらえるよう、今後も努力していきたい」と抱負を語っています。
