アメリカ文明学科が知のコスモス講演会「近代日本における『よそおい』の文化 ―欧米の影響と新時代の女性像―」を開催しました

文学部アメリカ文明学科では11月28日に湘南キャンパス14号館で、第348回文学部知のコスモス講演会「近代日本における『よそおい』の文化 ―欧米の影響と新時代の女性像―」を開催しました。箱根・ポーラ美術館学芸員である山塙菜未氏を講師に、普段一般の訪問者がなかなか知る機会のない学芸員の仕事について見識を深めることを目的としたものです。学生や教員ら13名が参加しました。

山塙氏は、学芸員の仕事には地道な作品管理から、展覧会のパンフレットや図録の作成、時には海外の美術館に作品貸与のために現地に赴く「海外クーリエ」などがあることを紹介。さらに、山塙氏が実際に展示企画を担当した「日本の化粧道具と洋画でひもとく よそおいの近代」展の展示作品について解説し、参加者は日・米欧の文化交流についても理解を深めました。

講演会の運営を担当した本学科の中島朋子准教授は、「私も日米文化交流史を専門としており、授業においても日米文化交流に関する内容を講義し、多くの学生に興味を持ってもらっています。今回の講演会では、ポーラ美術館所蔵の作品を事例に、明治・大正期における日本の『よそおい』文化に与えた欧米文化の影響について講演していただいたことは、学生たちにとって、さらなる知的刺激につながったと思います。告知期間が1カ月弱と短かったために、参加学生数が比較的少数であったことが残念でしたが、今後も、継続して学生が興味を持つ講演会を企画していきたい」と話しています。

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