大学院・コミュニケーション学専攻臨床心理学系が日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定校になりました

大学院文学研究科コミュニケーション学専攻臨床心理学系がこのほど、日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定校に認定されました。これにより、本学系で学んだ大学院生は、臨床心理士資格審査の受験あたって第2種指定校に課されている「卒業後1年以上の実務経験」が不要となり、課程の修了と同時に試験の受験資格が与えられることになりました。神奈川県西部で第1種の認定を受けた大学院は本学が初となります。

臨床心理士を養成する同学系はこれまで、70名をこえる専門家を輩出。2013年度には専門的なスキルを生かしつつ、学生の実習も行う「心の相談室」を湘南キャンパスに開設し、神奈川県西部を中心に年間600件をこえる利用者に対応してきました。また、大学院生を中心とした学生を近隣の教育機関などに派遣する「心理教育相談室を中心とする学校安心・安全メンタルサポートシステムの構築」(文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の採択を受けた本学の提案「To-Colalboプログラムによる全国連動型地域連携事業」の一貫)を14年度から行っているほか、医学部と連携した「心の臨床研究会」も開催しています。同学系ではこれまでの実績をもとに昨年度からカリキュラムを改訂し、協会の基準をクリアしたことが認められて1種指定校となりました。また今回は遡及適用の認定も受けており、15年度に入学した現役の修士2年次生にも適用されることになっています。

同専攻主任の宮森孝史教授は、「小中学校の生徒や社会人など幅広い世代でストレスを抱えて悩む人が多くなっており、心の健康への関心が高まるなど臨床心理士へのニーズは年々高まっています。社会で活躍できる人材を育成することはもちろん、臨床現場で活躍している卒業生同士のネットワークをつくりながら、メンタルヘルスをテーマにした研修会の開催など、地域貢献にも力を入れていきたい」と話しています。