大学院海洋学研究科の伊藤さんが「2018年度日本魚類学会年会」で優秀ポスター賞を受賞しました

大学院海洋学研究科海洋学専攻1年次生の伊藤菜波さんが、10月5日から8日まで東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「2018年度日本魚類学会年会(50周年記念大会)」で優秀ポスター賞を受賞しました。日本魚類学会は魚類学の進歩と普及を図ることを目的としており、約1300名の会員を擁しています。毎年秋に開催される年会では、分類、系統、形態、分布、遺伝、生理、態、行動など多岐にわたる100件以上の研究成果が発表されます。

伊藤さんは、「伊豆諸島周辺海域から採集されたトラザメ属の1未記載種」と題して、研究成果をまとめたポスターを展示しました。トラザメ属はこれまで日本で2種が報告されていますが、静岡県・下田海中水族館で飼育されている個体を形態的・遺伝的に精査したところ、未記載種であることが分かり、その個体の形態的・遺伝学的な特徴をまとめました。伊藤さんは、「日本魚類学会という歴史のある大きな規模の学会で賞をいただき、とても光栄に思います。ほかの魚類に比べてサメの研究をしている人は少ないので、微力ながら研究の発展に貢献できたらうれしい。海洋学部の学生や、これから入学を考えている高校生がサメに興味を持つきっかけになることを願っています」と語りました。

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