付属小学校の児童を対象に三保松原の海岸侵食を学ぶ授業を実施しました

海洋学部環境社会学科の田中博通教授が3月14日に清水キャンパスで、付属小学校6年生26名を対象にした特別授業「海岸線後退の謎を追え」を実施しました。これは、付属小学校の総合的な学習の時間を利用して例年開いているもので、環境問題への理解を深めることを目的としています。

田中教授は砂浜の減少を意味する海岸線の後退について、「高度経済成長期に、静岡市内の安部川の砂利を大量に用いて、高速道路などの整備が進められました。そのため、川から海へ流れる土砂が減少し、砂浜が減少したのです」と原因を説明。「清水区では約100mの後退した海岸もあります。波の勢いを打ち消す砂浜の減少は、高潮や津波が起きた際の被害を大きくしてしまうため、安部川の土砂採集を禁止したり、波打ちブロックを設置したりと対策をしていますが、効果は少ないのが現状」と話しました。その後、本学部の臨海実験場に移動して、防波堤のブロックが津波の越流で崩壊する現象などを見学。児童からは「実験を実際に目で見たことがなかったので、とても興味深かったです」などの感想が聞かれました。

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