水棲環境研究会が参加する「いはらの川再生プロジェクト」が「全国多自然川づくり会議」で優秀賞を受賞しました

静岡県内の河川で水質や生態系の調査を行う清水キャンパスの学生サークル「水棲環境研究会」が参加する「いはらの川再生プロジェクト」が昨年12月25日、「全国多自然川づくり会議」の優秀賞を獲得しました。同会議は、国土交通省が主催し、地域の生活や文化と調和させながら多様に広がる河川景観保全に取り組む「多自然川づくり事業」において、全国の自治体による優秀な活動を表彰するもの。今年は4部門28事例が4発表され、水棲研が静岡県土木事務所などと共同で取り組む「いはらの川再生プロジェクト」は「地域連携・人材育成・普及・啓発」部門の最優秀賞を受賞するとともに、全体でも優秀賞に選出されました。静岡県内の取り組みが受賞するのは初めてです。

「いはらの川再生プロジェクト」(代表:伏見直基氏)は、静岡県市内を流れる庵原川に生息するニホンウナギなどの保護を目的とした活動で、河川工事に合わせて、静岡県土木事務所が生息数を調査するための「石倉カゴ」を設置。水棲研の学生たちは清水庵原小学校の児童ら地域住民とともにモニタリング調査を担当して、ニホンウナギの生息数をはじめとした多様な生態系について観測しました。今回の受賞は、河川の治水対策だけでなく地域住民の身近な川への興味や関心が高まることを通じて地域コミュニティーの形成につながったことが評価されたものです。水棲研のリーダーを務める鈴木敦也さん(海洋学部3年次生)は、「全国的な会議の賞を受賞でき、喜びを感じるとともにとても驚きました。いつもは学生だけで調査することが多いのですが、地域の皆さんと協力する中で、いつもとは違った発見もありました。今後の活動につなげていきます」と話していました。

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