「折戸湾環境創造プロジェクト~折戸湾を科学しようぜ!~」の現地調査を開催しました

海洋学部では7月14日に清水キャンパスに隣接する臨海実験場で、清水港開港120周年記念事業実行委員会主催「折戸湾環境創造プロジェクト~折戸湾を科学しようぜ!~」の現地調査を実施しました。2019年度の事業本番を見据え、清水港に生息する生き物や環境の状況を把握し、折戸湾の環境改善について理解を深めることが目的。第1回目の調査となった今回は、付属静岡翔洋高校、静岡県立清水東高校と清水南高校の生徒約15名が参加し、本学部の学生がサポート役を務めました。

調査に先立ち7月8日には本キャンパスで環境社会学科の教員による「第1回講義」を開催。石川智士教授が折戸湾の歴史と沿岸生態系の重要性を、仁木将人教授が大潮や小潮、干潮や満潮がもたらす影響など海の仕組みを解説し、廣瀬慎美子准教授がネクトン、プランクトン、ベントスの違いや生物の分類の仕方、現地調査の方法などを説明しました。14日の調査では、臨海実験場の横にあるカキ礁にコドラート(枠)を置き、枠内の生物や表面から5cm程度の泥をバケツに移し、ふるいを使って海水で洗った後、ピンセットを使って生物を分類して図鑑で種類を同定しました。

指導した廣瀬准教授は、「場所によってカニが多いところ、ゴカイが多いところなど差があり、いい調査ができたと思います。今回の取り組みは調査方法や機材の使い方を学ぶことも目的の一つです。今後は大学院生らにも手伝ってもらいながらさらに詳しく調べ、ホームページなどで結果を紹介する予定です」と語りました。参加した生徒たちは、「部活で生物調査をしたことはありますが、種類の見分け方などわからないことも多かったので、今回の調査はとても勉強になりました」と話し、学生たちは、「サポート役として生徒たちに教えることも多かったので、知識を伝える楽しさを知りました。教えることで自分自身もあらためて勉強になりました」と話していました。

今後は8月26日(日)に小・中学生を対象とした同様の現地調査を行い、来年1月と3月にもそれぞれ調査を実施する予定です。

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