海洋学部がシーフードショーにブースを出展しました

海洋学部では、8月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催された「第20回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)にブースを出展しました。日本国内をはじめ世界各国の水産商材と水産関連技術を紹介し、商談や情報交換の場を提供することで、水産・水産食品業界の発展に寄与しようと毎年開催されている国内最大のシーフードショーです。今年は3日間で延べ3万4018名が来場しました。

本学部のブースでは、水産学科食品科学専攻の食品製造学実習で製造した「黒はんぺんカレー」や学生が調味・製造からパッケージデザインまでを手掛けた「缶詰」を展示しました。また、日本一大きなカニで知られる、「タカアシガニ」を使った「魚醤油」も紹介。期間中は本学部の学生が説明を担当し、来場者からの質問に答えたほか、企業と連携して商品化した「燻製黒はんぺん」と「ぎゅっツナ」(まぐろ肉100%のハム状食材)の試食も実施しました。

最終日には本学の教員らが「水産食品のHACCP制度化と輸出促進 重要なハザードは何か」と題した講演会に登場。「HACCP」(ハサップ)は、原材料の受け入れから製品になるまでの工程ごとに、微生物による汚染や金属の混入などの危害要因を分析したうえで、危害を防止するために重要な工程を継続的に監視・記録する工程管理システムを指します。FAO/WHO合同食品規格委員会(コーデックス委員会)が1993年に具体的な原則と手順(7原則12手順)を示し、食品の安全性をより高めるシステムとして国際的に推奨しています。講演会では、はじめに水産学科食品科学専攻の後藤慶一教授が「東海大学における食品安全教育への取り組み」と題して登壇。2006年から全国の大学に先駆けて「HACCP実務管理者養成カリキュラム」を導入し、食品工場見学を含む計4日間で開講している授業の内容などを紹介しました。続いて水産学科の荒木惠美子客員教授が「HACCP制度化と輸出 だれでもできるアプローチ」をテーマに、HACCPが世界で使われている理由やHACCPの概念、導入の留意点などを説明し、日米欧の水産食品衛生管理の比較、ハザード(危害要因)についても解説。最後に元本学部教員で現在は内閣府食品安全委員会の山本茂貴氏が、「リステリア菌と輸出 リステリア菌のリスク」と題して、人獣共通感染症や食中毒の原因菌で、低温増殖性・食塩耐性のあるリステリア菌の特徴や食品加工による感染例などを報告しました。

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