医学部付属病院の医師らが「DMAT」として茨城県の被災地で医療支援を行ないました

9月11日から12日に、医学部付属病院の医師、看護師ら5名が、DMAT(災害派遣医療チーム)として、大雨で被災した茨城県常総市で医療支援活動に従事しました。10日、同市内を流れる鬼怒川の堤防が豪雨により決壊。住宅地に濁流が押し寄せ、多くの家屋が水没し、流されるなど大きな被害が出ました。11日に厚生労働省、神奈川県の要請を受けて派遣されたDMATは、水没した病院から救出された患者を他病院へ搬送しました。

DMATは災害発生直後に迅速に被災地に駆けつけて救急治療を行う医療チームで、専門的な研修・訓練を受けた医師、看護師、業務調整員(事務、医療技術職員など)により構成されます。本病院は神奈川県のDMAT指定病院であり、2011年3月に発生した東日本大震災の際にもチームを派遣し、医療支援活動を行ってきました。

11日の早朝6時に要請を受けた同病院では、救命救急科の梅澤和夫医師(医学部外科学系救命救急医学・講師)を隊長に、看護部高度救命救急センターの看護師2名、診療技術部の臨床工学技士、事務部総務課職員によるチームを編成。救急車で同市内の活動拠点に駆けつけ、警察、消防、自衛隊などと連絡調整を図りながら、水没した常総市内の病院から救出された患者を茨城県つくば市内の病院へ搬送する業務を行いました。梅澤医師は、「災害時の医療支援では指揮系統の確立と情報の収集・分析・共有が重要。公的機関と連携を図り、被災者とDMATの安全を確保しながら任務にあたりました」と話しています。

なお、同じ期間中、付属八王子病院でもDMATを派遣し、被災地で医療支援活動を行いました。

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