医学部の寺山隼人准教授が「農業研究―ネオニコチノイド系農薬の表裏―」をテーマに講演しました

2017年10月18日

医学部の寺山隼人准教授(基礎医学系生体構造機能学)が10月7日に小田急線「東海大学駅」前にあるTOKAIクロスクエアで、「環境保全型社会に向けた次世代育成の取り組み①  農業研究―ネオニコチノイド系農薬の表裏―」をテーマに講演しました(座長:曲寧講師)。本学が文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」の採択を受けて取り組んでいる、To-Collaboプログラムの大学推進プロジェクト「エコ・コンシャス計画 環境保全事業」によるシンポジウムの一環として実施したものです。当日は、近隣住民や本学の教職員らが聴講しました。

寺山准教授は、日本や世界における農薬の歴史を振り返り、現在、主に使用されているネオニコチノイド系農薬が昆虫に作用するメカニズムを説明。低濃度で単独使用した場合には比較的毒性が低いとされている同農薬は、家庭用の小ハエ取りなどにも用いられている一方で、『ネイチャー』や『サイエンス』といった権威ある科学雑誌には、人体や生態系への影響を指摘する論文が掲載されていることを紹介しました。また、自身が行ったマウスによる研究では、精子やテストステロン(男性ホルモン)が減少するといった影響が認められたことも報告しました。さらに、ミツバチの失踪現象が世界中で発生していることなどを例に挙げ、農薬が環境に及ぼす影響についても調査・研究を進める必要があると指摘。昨年から開始した神奈川県西部を流れる金目川の水質調査結果を紹介しました。最後に、「農薬が人体や環境に及ぼす影響が注目されていますが、使用しないと農作物が十分に供給されないのも事実。今後も中立の立場に立って研究を続けていきます」と語りました。

参加者からは、「農薬は、しっかりとした知識を持って使用することが大切だと思いました」「農薬の環境への影響について、さらに詳しい調査結果を知りたい」といった感想が聞かれました。

なお、次回は下記のとおり開催します。
【環境保全型社会に向けた次世代育成の取り組み②】
 テーマ:「環境化学物質と子どもの健康」
 講師:医学部長 坂部貢教授(基礎医学系生体構造機能学)
 座長:医学部 寺山隼人准教授(同)
 日時:11月4日(土) 13:00~14:00
 場所:TOKAIクロスクエア(旧サテライトオフィス)
   (小田急線「東海大学前」駅 南口ロータリー)
 〒257-0003 神奈川県秦野市南矢名1-3-5
 TEL:0463-78-5188
 http://coc.u-tokai.ac.jp/crosquare/
 定員:20名(入場は無料。事前予約は不要です)

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