「スポーツビジネス最前線~多様化するスポーツ産業と現場から見る将来」を開催しました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では11月18日に湘南キャンパスで、第34回湘南望星ゼミナール「スポーツビジネス最前線~多様化するスポーツ産業と現場から見る将来」(共催:学校法人東海大学望星学塾、協賛:秀和ビルメンテナンス、後援:東海大学スポーツ教育センター)を開催しました。今回は「スポーツでお金を生み出す」をテーマに、スポーツメーカー、PR会社、販売業界で働く3名の講師が講演しました。

ドイツのスポーツ医療器具メーカー(株)バウアーファインドの日本オフィスで代表を務める菅家寿徳氏は、「高収益を生むカギはブランディング。お客さまに“競合品は無力”だと感じさせてしまうほどの高品質な商品を開発することで、値引きをすることなく販売できます」と説明。さらに、「大義のある利益を追求することも大切です。弊社では、ケガに苦しんできたアスリートの復活を支援しています。プライドを捨ててでも、現役にこだわり、復活を果たそうとする選手の姿は社会にとって勇気を与えると信じているからです。花のある選手ばかりを広告塔に使うだけでは社会に何も生み出せません」と話しました。

続いて登壇したのは、東京マラソンをはじめとしたスポーツイベントの企画などを手がける㈱サニーサイドアップの内藤裕志氏。2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップ、20年の東京オリンピックに触れ、「日本はスポーツで大きな盛り上がりを見せるでしょうが、この業界が安泰だと思ってはいけません。五輪のような大きなイベントが終わると、スポーツの人気は大きく落ちる可能性があります」と解説し、「今から20年以降の日本におけるスポーツを盛り上げる方法を考えておくことが、この業界で生き残るために大切なことです」と語りました。

(株)Amazonのスポーツ&アウトドア事業部の米沢谷友広氏は、同社を創業したジェフ・ベゾス氏の「Amazonのビジネスの本質とは、モノを売ることではない。お客さまの購買決断を助けることにある」という言葉を紹介。「お客さまに何を販売したら力になれるのかを自分なりに考え続けてください」と話しました。

最後に学生らとの質疑応答を行い、「仕事のやりがいは?」との質問に菅家氏は、「アスリートが納得して競技人生を終えた瞬間など選手に喜んでもらえたときが一番」と回答。「大学スポーツをビジネスにするには?」との問いには、内藤氏が「まずは価値を生み出すこと。東海大学では、バスケットボール部やバレーボール部などの試合でホームゲームを開催しています。このようなイベントを成功させ続け、身近な人たちに魅力を伝えることがビジネスへと発展させる近道です」と答えました。

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