公開講座「中小・ベンチャー企業魅力発信トークライブ」を開催しました

公開講座「中小・ベンチャー企業魅力発信トークライブ」を開催しました

政治経済学部では11月10日に湘南キャンパスで、公開講座「中小・ベンチャー企業魅力発信トークライブ」を開催しました。これは、地元で活躍する中小企 業の活動を紹介し、学生の将来設計などに役立ててもらおうと平塚市産業振興部と共催したものです。当日は学生や市民ら約80名が参加しました。

「中小・ベンチャー企業の経営者の熱い思い 従業員の本音の話」と題して行われたイベントでは、はじめに前田成東学部長があいさつ。その後、株式会社タシロ代表取締役社長の田城裕司氏と有限会社オ フィス結アジア代表取締役の高橋宣盟氏が登壇しました。田城氏は、精密板金業として医療機器などの製造に携わり、神奈川県優良表彰などを受けるに至るまで の事業の歴史や、「短納期で低コストを実現しつつ、多様なニーズに応えられるお客様に便利な企業であり続けたい」と企業ポリシーを紹介。経営の楽しみは 「社員が成長する姿を見ることにある。学生の皆さんには常に笑顔を忘れないようにしてほしい。簡単なことですがそこから道も開けるはずです」と語りかけま した。

一方高橋氏は、声を出しにくい人に代わって発声するスマホ向けアプリ「指伝話(ゆびでんわ)」の開発秘話を紹介。元々は、電車内などで電話が鳴った際に、 受信者に代わって応答できるようにしたいと思って開発したソフトが、高次の障害をかかえ発声が困難な人に利用されるようになった経緯を説明しました。その 上で、「わが社では、Don’t Limit the Lifeという言葉を大切にしています。皆さんは、働いて金銭を得るときにはそれに伴う責任も発生することを忘れないでください。どんな時にも、できない 理由を述べる人や否定的な意見を言う評論家はいくらでもいます。そうした声に負けず、自分なりに考えて少しずつでも歩むことを忘れないでください」と語り ました。

その後、田城氏と高橋氏に、両社の社員1名ずつを交えてのパネルディスカッションを実施。本学部経営学科の亀岡京子准教授の司会進行で、各社に就職した経緯や現在担当している仕事の内容、その中で感じていることなどについて語り合いました。

参加者からは、「どちらの会社も利益第一主義ではない理想を掲げて事業を展開していることがわかり、そうした企業で働きたいと思うようになりました。これ までは大手企業を志向しがちでしたが、自分の価値をより社会に生かすことができるなら中小企業でもよいと考えがあらたまりました」「就職活動に漠然とした 不安を持っていましたが、小さなことからでも自分なりに考えながら積み重ねていけば、可能性が開けるのだと思えるようになりました」といった声が聞かれま した。

公開講座「中小・ベンチャー企業魅力発信トークライブ」を開催しました

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