公開講座「グローバル人材の心得」を開催しました

政治経済学部では10月15日に湘南キャンパスで、公開講座「グローバル人材の心得・外資系企業に向いている?向いていない?」を開催しました。これはグローバルに働くという意味や、日本企業と外資系企業との制度や組織面などの違いを紹介し、学生の就職や将来設計などに役立ててもらおうと企画したものです。通訳・翻訳家と活躍している神谷知佳子氏を講師に迎え、当日は約60名の学生が聴講しました。

神谷氏は「もし就職先が米国企業に買収されたら?」という前提で、給与体系や職務記述書、従業員ハンドブック、英語の活用などについて具体的な事例を挙げて紹介し、「米国の雇用は、退職及び解雇自由の原則に基づいている点が日本と大きく違います。そのためには、自分で積極的に将来設計を考えていくことが重要となります」と強調しました。さらに、「グローバル人材となるためには、まず日本人としてのアイデンティティを持つことが大前提」と指摘。同時に、同じ土俵に立ってコミュニケーションをとる必要性や外国の文化の違いに興味を持つことの重要性を説明し、「異文化の壁が厚いのも事実ですから、英語とできればもう一つ言語を習得しておくといいでしょう。常に母国語で論理的に考え、意見を戦わせる練習を積んで、積極的に羽ばたいてください」と激励しました。最後の質疑応答では通訳の現場などについて体験談を紹介しながら、世界的な視点に立ってローカルに行動していくことを提案しました。

参加した学生からは、「留学を考えていますが、もっと積極的にコミュニケーションをとる練習をしなくてはいけないと思いました」「英語で仕事をするのが当たり前になってくると実感しました。中高の英語も十分使えると聞いて、勉強し直そうと思います」「日本人の良さを生かしながら、変化に応じて意識を変えていかなければならないと思いました」といった感想が聞かれました。講座を企画した経営学科の亀岡京子准教授は、「アメリカに長く滞在し、外国人と仕事をしている神谷氏の話は学生たちにとって刺激になったと思います。自分の将来や仕事について考え、新しいことにチャレンジする機会にしてほしい」と話しています。

政経hp報「公開講座」01.jpg

政経hp報「公開講座」02.jpg

政経hp報「公開講座」03.jpg