経済学科の小崎教授の研究室が伊勢原市の職員による特別講義を開きました

政治経済学部経済学科の小崎敏男教授の研究室では11月10日に湘南キャンパスで、伊勢原市の現役職員による特別講義を実施しました。小崎敏男教授が今年度、伊勢原市総合戦略推進会議の委員を務めており、同教授のゼミでよりよいまちづくりに向けた施策の提案をテーマにした研究プロジェクトを進めていることなどから、近隣の市町村についての理解を深める機会として企画したものです。

学生約20名が参加した当日は、伊勢原市企画部経営企画課主事の飯嶋智雄氏が「伊勢原市の現状と将来計画〜統計から見た伊勢原市と総合計画など」と題して講義しました。最初に、江戸時代から現在までの歴史や人口の推移、気候・風土を説明。統計データを用いながら、全国的に見ても医療が充実していることや、中小の事業所が多いこと、大山を中心にした観光が盛んであるといった特徴を解説していきました。その上で、市政運営の最も重要なものとして昭和40年代から5次にわたって作られてきた総合計画に基づく施策や小崎教授も参加して現在作成中の総合戦略の概要を、統計データを交えながら紹介しました。講義終了後には、「近年人口が増加しているが、どの年齢増多いのか」や「市の魅力を広く知ってもらうためにどんな広報活動を展開しているのか」などについて活発な質疑応答が行われました。

学生たちは、「私たちが進めている研究にも大いに役立つ内容でした。特に、同じ統計データを使いながらも私たちとは異なる視点から解釈を加えて政策が立案されているなど、行政の現場と研究の違いを感じるところもあり勉強になりました」「データを分析して新しい施策を考えるという過程は、企業でのビジネスにも通じるところがあると思います。さまざまな立場の人の意見を聞く中で、これまでの活動を通じて目標を明確に定めながら議論していくことが重要だと感じるなど、プロジェクトの進め方も習得できています。今日の講義も参考にしながら年度末までに報告書をまとめ、ぜひよい提案をしたい」と話していました。

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