麓絵里さんによる公開講座「これからのイノベーションとグローバリゼーションのかたち 誰でも、どこからでも、世界を変えられる」を開きました

政治経済学部では11月19日に、公開講座「これからのイノベーションとグローバリゼーションのかたち―誰でも、どこからでも、世界を変えられる」を開きました。さまざまな分野で活躍している人を講師に迎えて開いているこの講座。今回は製薬会社でプロジェクトチームのリーダーを務めたあと、フリーランスのプロジェクト・ファシリテーターとして活躍されている麓絵里さんに講演いただきました。

麓さんは最初に、「参加型の講義にしていきたいと思います。積極的に発言してください」とコメント。講義のテーマになっている「イノベーションって何かわかる?」など、学生と対話しながら講義を進めていきました。イノベーションは既存のものを掛け合わせたり、新しい技術やアイデアを加えたりすることでつくり出していくと説明。「イノベーションはつい最近まで、最新技術を反映させてものを作る先進国主体のものでした。ところがリーマンショック前後から、お金をかけずに行う、生活の中で本当に意味のあるものづくりが注目されるようになりました。今やイノベーションは開発途上国主体になってきています」と世界的な潮流を説明しました。

また、最近世界で話題になったイノベーションの事例をスライドショーで紹介。どの国や地域でも使えるように「ホッカイロ」と「おくるみ」を組み合わせた保育器や、スマートフォンを眼球検眼器として使うアプリなどを事例としてあげ、「新しい価値を生み出すのがイノベーション。新しいことをやるのだから、正解はだれにもわかりません。何かをより良くしようという情熱があれば、かならず評価はついてきます」と講義を締めくくりました。

終了後、学生からは、「アイデアが価値になるという発想がなかったので新鮮でした」「イノベーションってもっと難しいことだと思っていたけど、実は日常生活の中で自然にやっているものなのかもしれないと感じました」との感想が寄せられました。

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