数学科の小川竜講師が2016年度ティーチング・アワードを受賞しました

理学部数学科の小川竜講師が2016年度「東海大学ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で山田清志学長から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質の向上を目指し、2002年から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の講義科目の授業を対象に行った学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、大学運営本部を中心とした厳正な審査を経て最終的に学長により決定するもので、2016年度は5名に優秀賞を授与しました。

微分位相幾何学を研究している小川講師は、「組合せ幾何学」「幾何学演習」「数学研究」などの科目を担当。「なぜ?」「本当にそうなの?」と学生に問いかけて対話しながら、「わかった!」と実感してもらえる授業を心がけています。数学の基礎力を定着させるために出す課題は、簡単に解けるものからじっくりと考えなければならないものへと段階的に難易度を上げ、その都度、達成感を得られるように調整。身近にあるものを使ったり模型を見せたり触らせたりしながら、高度で抽象的な概念をわかりやすく説明する工夫をしています。

小川講師は、「大変うれしく思うと同時に、責任も感じています。数学は私たちの生活には直接関係ないと思われがちですが、実際は身の回りのさまざまな部分と密接にかかわっています。そうしたことを紹介しながら授業を展開することで、数学の面白さや奥深さを知ってほしいと思っています。まだ反省することのほうが多いのですが、受賞に恥じないよう、学生たちとともによりよい授業をつくっていきます」と抱負を話しています。

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