飯塚教授の研究室が工学部と情報理工学部の研究室と合同ゼミを開きました

理学部情報数理学科の飯塚泰樹教授の研究室では10月13日に湘南キャンパスのTechno Cube(19号館)で、工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻の鈴木昌和教授と情報理工学部情報科学科の染谷博司教授の研究室との合同ゼミナールを実施しました。バーチャルリアリティやロボット制御、シミュレーション技術など幅広い分野に活用されているシステム技術を研究する3研究室が結成している「システム技術研究会」の活動の一環で毎年開いているもので、各研究室に所属する4年次生が現在取り組んでいる卒業研究について発表しました。

これまでは、口頭発表のみで実施してきましたが、今年は1分間のショートスピーチとポスター発表の2段階構成に変更。学生同士がより気軽に質問し合える内容にしました。冒頭では鈴木教授が、「学部を超えて幅広い視点から発表しあうよい機会です。専門分野の違う人に自分の研究を理解してもらい、議論できる力は、専門を極めることと同じくらい大切なことです。このゼミを有意義に活用してください」と激励。続いて学生たちが10名程度ずつ大まかな研究内容についてショートスピーチを行った後、ポスター発表を行いました。

学生たちは、「血液検査の結果と健康状態の相関関係を統計的に調べる研究」や「絵を自分好みの色に人工知能を使って自動で塗るシステム」「アルゴリズムを使って捕食関係にあるデジタル生物の進化をシミュレーションする技術」「的確に物を投げるロボットの制御技術」などについて発表。各ブースには発表者以外の学生と教員が思い思いに集まり、専門用語の意味やアルゴリズムの詳細な内容、今後の方向性などについて熱心に議論していました。

参加者からは、「ポスター発表だったので気軽に質問できたのが新鮮でした。同じシステムでも研究によって見方が違うことを知り、同じ分野を学ぶ学生同士で知り合えたのもよかった」、「幅広い分野の知識を触れられて面白かったし、ほかの人との議論を聞く中で自分の研究にも取り入れられる発想もあってとても有意義でした。他の研究室の人に自分の研究内容を理解してもらうのは予想以上に難しかったけれど、よりうまく説明できるようになりたい意欲が高まりました」といった声が聞かれました。

飯塚教授は、「他の研究室の先生方や学生に自分の研究を説明することは、学生自身がシステム技術の幅広さを実感し、専門知識をより深く理解することにもつながります。こうした取り組みができるのも、幅広い分野が集う総合大学だからこそ。今後もこの取り組みを継続していきたい」と話しています。

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