「第10回東海大学丹沢湘南観光交流フォーラム」を開催しました

観光学部では、2月3日に神奈川県秦野市のタウンニュースホールで「第10回東海大学丹沢湘南観光交流フォーラム」を開催しました。このフォーラムは湘南キャンパス周辺に位置する平塚市、秦野市、伊勢原市、厚木市、大磯町、二宮町、中井町などを含む丹沢湘南地域での観光交流や、魅力ある地域づくりについて考えるとともに意見交換をすることを目的に毎年開催しています。今回は、丹沢湘南地域の観光広域連携による魅力づくりを目指して、「丹沢湘南地域への来訪者特性と観光活性化」をテーマに実施しました。

本学部の松本亮三教授による開会のあいさつの後、新潟県津南町を拠点に県境を越えた雪国での観光広域連携によって地域の活性化を推進する株式会社4CYCLEでクリエイティブ・ディレクターを担うフジノケン氏が「コンセプトを明確化した観光広域連携」と題して基調講演を行いました。フジノ氏は、「現在観光客が多く集まる地域には、10年、20年という短い時間ではなく、100年、200年をかけてつくりあげた素晴らしい伝統と文化があります。私たちも未来につながる観光資源、人材、ブランドづくりを意識して長い目で取り組んでいます。丹沢湘南地域でも短期間での集客だけに目を奪われないようにしてほしい」と訴えました。さらに、「ブランドづくりに向けて、コンセプトを軸にしたストーリーをつくることが大切。そのストーリーをイメージ動画で表現し、それを追体験できる観光プランが多くの来訪者を呼び込むことにもつながります」と話しました。

続いて、本学部の栗原剛講師が「神奈川県の調査結果に基づく外国人観光客動向の概要」をテーマに、屋代雅充教授が「都民および神奈川県民の趣向・性向と観光実態の概要」について、東京都民や神奈川県民から集めたアンケート結果をもとに観光者の特性を分析し発表。また、パネルディスカッションでは屋代教授がコーディネーターを務め、フジノ氏、大山観光電鉄株式会社の古住博氏、秦野市観光協会の勅使川原千春氏、栗原講師、藤本祐司教授が登壇。「丹沢湘南地域への来訪者特性と観光活性化」についてそれぞれの立場から活発な議論が繰り広げられました。なお、フォーラム終了後には交流会も行われ、参加者が観光を通じた地域活性化について意見を交わす姿が見られました。

丹沢湘南観光交流フォーラム1_525.jpg

丹沢湘南観光交流フォーラム2_525.jpg

丹沢湘南観光交流フォーラム3_525.jpg

丹沢湘南観光交流フォーラム4_525.jpg

丹沢湘南観光交流フォーラム5_525.jpg