観光学部生が日本造園学会関東支部の学生デザインワークショップサマースタジオ2019で銅賞(優秀賞)に選ばれました

観光学部観光学科3年次生の髙橋美里さんが、今年8月に実施された日本造園学会関東支部による学生デザインワークショップサマースタジオ2019に参加。他大学の学生とチームを組んで、「60年後の代々木公園に何を残すか “五輪ミュージアムパーク”を描く」のテーマに臨み、銅賞(優秀賞)に選出されました。11月23日に千葉大学で開かれた関東支部大会の席上で表彰式が行われ、賞状が贈られました。

このワークショップは、幅広い分野の知見を集め、理念を具体的な都市改善の動きにつなげる実践的な提案を行うものです。造園・建築・都市計画・土木・観光・健康・体育・社会・経済・経営・教育などさまざまな分野の学生が専門の枠を超えた議論を通じて、社会に対し新たな可能性を持つ提案を発信することを目指しています。参加学生は所属大学や専門分野を異にしたグループに分けられ、社会人チューター(計画・設計実務者)とともに課題に取り組みます。今回は、2020年に迫った東京オリンピック・パラリンピック開催にちなんだテーマが設定され、「1964年の東京オリンピックのレガシーである代々木公園に、2020年東京オリンピックのレガシーとして何を残すか?」を考え、地形・水系を基礎とする環境を再考し、未来が予想不能な令和の時代の始まりに開催する2020年東京五輪をきっかけに、オリンピックムーブメントの3本柱である「スポーツ」・「文化」・「環境」を手掛かりにして、「五輪ミュージアムパーク」を描くことを目指しました。

本学部の田中伸彦教授の研究室に所属する髙橋さんは、他分野の考え方はどのようなものかを知ることで岩手県の実家が経営する温泉旅館や地元地域に役立てたいと参加。東京農業大学や千葉大学、日本大学、多摩美術大学の学生とともに8月9日から12日まで国立オリンピック記念青少年総合センターで課題に挑戦した高橋さんらは、「重なる4年、重ねる行い」のタイトルで提案しました。「60年後の未来を考えた時、進行する地球温暖化が大きな課題になります。そこで、上昇する気温に合わせて公園内に植栽をすることで、過去との環境の違いを自覚できる仕掛けを考えました。具体的には公園を15分割し、1区画ごとに現在植えられている樹木の整理を行い、そこに新しい木や植物を植えます。そうすることで社会へのメッセージにつながると考えました」と髙橋さん。「コンセプト的な提案で、審査員の先生方からは実現性に課題があるといった指摘もいただきました。伝えたかった考えをデザインに表しきれなかった点や、提案時の言葉の選択などは反省点です。ただ、初めはアイデアすら浮かばないところから、他分野の学生と協力して、意見もぶつけ合いながら一つの形にまとめられたのはいい経験になりました。今後も自分の将来を見据えながら、さまざまなテーマに挑戦していきたいと考えています」と話しています。

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