「未病に係わる観光体験」の活動報告会を行いました

観光学部観光学科の学生が2月3日に小田原市合同庁舎で、「未病に係わる観光体験」の活動報告会を行いました。本学科では昨年5月から、神奈川県による「県西地域大学連携事業」として県から委託を受け、神奈川県が勧めている「未病いやしの里の駅※」を若年層へPRすることを目的に、岩橋伸行教授のゼミに所属する3年次生の学生たちと本学科の授業「シティプロモーション演習」を履修する2年次生の学生が「神奈川県県西地域未病観光紹介ムービー」と題する動画をSNSに投稿することで地域の魅力を伝えてきました。「運動と観光」「食と観光」「癒しと観光」の視点から、「未病いやしの里の駅」で提供されているプランを学生が体験するもので、昨年12月17日には、体験した施設の中から学生たちが勧めるプランを一日の体験コースにした「未病観光モニターツアー」を実施。2年次生が企画・運営したこのツアーには、学生ら計34名が参加し、観光バスで「フォレストアドベンチャー」(運動)、「小田原さかなセンター」(食)、「天成園」(癒し)を訪問しました。

報告会では、県西地域2市8町の地域政策担当者ら約20名を前に、配信動画のアクセス数やツアーの活動成果を発表しました。また、ツアー参加者から集計したアンケートより、「県西地域のイメージ」、「観光する時にどんな方法で情報収集しているか」といった意見を紹介。これらを踏まえて、若年層の誘致に向けた観光施設の新しいキャッチコピーや、SNSに写真を投稿したくなるようなコンテンツづくりなど、学生ならではの視点でさまざまなモデルプランを提案しました。続いて、岩橋教授が「地域社会と観光」と題して講演。「地域振興は、観光を利用して稼ぎをつくること」と話し、観光を一つの手段に用いて地域全体の収益増加につながった成功事例などを紹介したほか、県西地域の「未病観光」を今後どのように展開していくべきかなどについて訴えかけました。

学生からは、「この活動を通して県西地域の魅力を知ることができた」「ターゲットとする年代ごとのニーズを踏まえてPR方法を考えるのは難しかったけれど、やりがいがあった」といった感想が聞かれました。

※神奈川県では、県西地域活性化プロジェクトとして「未病の戦略的エリア」としてアピールしていく事業を進めています。食・運動・森・湯・集い・芸術の6分野123施設が「未病いやしの里の駅」として登録(2016年6月末現在)されており、2020年までに足柄上郡大井町に同プロジェクトの拠点を設ける計画となっています
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0602/kenseipj/

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