「シティープロモーション演習」の授業で学生が「大山モニターツアー」を企画・実施しました

観光学部が開講する「シティープロモーション演習」の授業を履修する学生17名が、神奈川県伊勢原市の大山を巡るモニターツアーを企画。他大学の学生らから参加者を募り12月9日に実施しました。2016年度に文化庁から日本遺産に指定された大山を若年層へPRすることを目的として取り組んできたものです。

学生はA、B、Cの3グループに分かれてツアープランを企画。フィールドワークなどの事前調査を行い、大山の魅力を凝縮した旅の行程を練りました。当日は、他大学で観光学を学ぶ学生と旅行会社に内定している学生ら計18名がツアー客として参加。「おいしいとこどり! 五感がよろこぶ大山ほっこりツアー」と題したプランを企画したA班は、300年の歴史がある“大山こま”の絵付け体験や、大山豆腐を使ったスイーツを楽しみました。メンバーの小林恭平さん(観光学科2年次生)は、「あまり内容を詰め込み過ぎずに、ゆったりと旅を楽しめるよう“癒し”をテーマに企画しました。時間の調整やお店との連絡など、楽しい時間の裏でツアーコンダクターがどのような動きをしているのか、その大変さも併せて学ぶことができました」と振り返ります。

B班は、大山が日本遺産に指定された背景を学ぶツアーにしようと、「江戸時代のテーマパーク大山~時代を超えて大山のストーリーを知る~」をテーマに設定。山頂にある大山阿夫利神社の名前の由来や、豆腐が名物になった江戸時代のエピソードなどを解説しながら名所を巡りました。メンバーの三部愛美さん(同)は、「ただの登山ではなく、観光資源になる名所がたくさんあることを知ってほしいという思いを込めました。私たち自身も大山の歴史を深く知ることができましたし、他大学の方を招いてツアーを運営することで意見を交換する貴重な機会にもなりました」と話します。また、C班は「食べ歩き」「登山」「豆腐」の頭文字をあしらった「TTTツアー」と題して、ハイキングコースを歩いて途中の見晴台で名物の豆腐をつくって食すツアーを企画しました。メンバーの齋藤雄真さん(同)は、「事前調査のときに、地元の人やお店の人におすすめの料理や名所を聞いて周り、行程を組みました。参加者の中には大山が日本遺産であることを知らない人が多かったので、地域のPRに少しでも貢献できたかなと思います」と語りました。

授業を担当する岩橋伸行学部長は、「班ごとにさまざまな視点で考え、期待した以上のツアープランを企画してくれました。旅行会社の方からも“2年生でこんなに準備できるのはすごい”と言っていただき、本学部の学びの成果をPRする機会にもなったと思います。今後も地域の観光資源について学ぶ機会がありますが、本やインターネットだけではなく、今回のように実際に現地に足を運んで地域住民と話すことを大切にしてもらいたい」と話しています。

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