代々木キャンパスで「余暇ツーリズム学会」の共同研究会が開かれました

代々木キャンパスで9月11日に、観光学部の小澤考人准教授が所属する「余暇ツーリズム学会」の共同研究会が開催されました。余暇ツーリズム学会は、余暇学と観光学を中心に研究を進め、日本における余暇と観光の将来に寄与するための活動を展開しています。今回は、来年3月に刊行される学会論集『おもてなしの総合学』の各章執筆者を中心に研究会を開催し、掲載原稿をもとにそれぞれが報告を行うとともに、参加者との意見交換を実施しました。

学会論集は「おもてなし」を共通テーマに、余暇・レジャーと観光・ツーリズムを専門とする研究者が「環境(街並み)」「自然景観」「スポーツ」「空間」などさまざまな視点から論稿を執筆。小澤准教授は「おもてなしのイベント論」を担当します。今回の研究会で小澤准教授は、2012年に開催されたロンドンオリンピックにおける開催地の観光振興や都市再生をめぐる取り組みを調査した結果を踏まえ、オリンピックが”おもてなしのイベント”に変化した経緯やIOCのレガシー構想、2020年の東京オリンピックの影響予測などを解説しました。小澤准教授は、「私がこれまで研究テーマにしてきたロンドンオリンピックを含め、21世紀に開催されたオリンピックは以前と比較して観光振興や都市再生とのかかわりを特徴としていますが、そもそもオリンピックはいつから観光と結びついてきたのか、また都市再生や多文化共生などイベントとしての効果はどのようなものか、という視点で執筆しています。東京オリンピックの誘致活動で『おもてなし』という言葉が前景化しましたが、学会活動全体の成果としても『おもてなしの総合学』というテーマで理論や実践の豊饒化に貢献できればと考えています」と語っています。

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