有志学生が大山・大磯地域の観光PRグッズをデザインしました

神奈川県の湘南地域県政総合センターが実施している「大学連携事業」の一環で、2017年6月に観光学部観光学科の屋代雅充教授(当時、現非常勤講師)の呼びかけで応募した学生4名が、神奈川県の大山地域と大磯地域をPRするためのクリアファイルのデザインを製作。3月23日に完成品を受け取り、代々木キャンパスで同センターの職員に向けてデザインコンセプトなどを説明しました。

同センターでは、神奈川県内で国内外から観光客が訪れる横浜市、鎌倉市、箱根町に次ぐ「第4の国際観光地」の創出に向けて、具体的な構想を持つ市町をサポートしています。平成25年には大山(伊勢原市、秦野市、厚木市)と大磯町の構想が認定されており、県では県内の大学と連携して大山・大磯地域の新たな観光資源の発掘や既存の観光資源のブラッシュアップなど、「新たな観光の核づくり認定事業」として毎年さまざまな企画に取り組んでいます。今回は本学観光学部のほかに、産業能率大学情報マネジメント学部、文教大学国際学部が参加し、それぞれA4サイズのクリアファイルをデザインしました。各大学でデザインしたファイルは1000部ずつ印刷され、今後県内で実施される観光キャンペーンやイベントなどで配布されます。

本学観光学部の学生たちは、昨年夏休み中に大山と大磯で現地調査を行い、現地での印象や各種情報をもとにデザインを考案。大山が選出されている日本遺産の認定マークである日の丸が、朝日や夕日のイメージと重なるように中央に配置され、大山と大磯の海の間には、「雨降り神社」が名前の由来となったとされる大山阿夫利神社にちなんで雨を模した細かな円形の模様が描かれています。中心となってデザインをつくりあげた山崎美波さん(3年次生)は、「観光客に手に取ってもらえるよう、ポップで明るいイメージにしました。実際に大山に登ったり、街中を歩いたりしたことで、景色のスケール感や地域に住む人々の雰囲気がわかったので、自分なりにデザインに落とし込んでみました」と振り返ります。指導にあたった屋代教授は、「日本を訪れる外国人観光客が年々増えており、2020年の東京五輪開催を契機として訪日客の増加も見込まれています。同時に大山・大磯地域にもリピーター観光客が少なからず来ると見込まれます。今回制作したグッズが、観光地としての魅力を発信するきっかけになればと思います」と語りました。

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