東海大学 研究者ガイド 2020
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「可積分系方程式」と呼ばれる物理学上重要な方程式を研究することで、一見物理学とは関係のない、様々な興味深い現象を発見することができる。物理学における「エネルギー」や「運動量」などの概念を、数学における「ヤング図形」や「セルオートマトン」の構造に当てはめることで、組み合わせ論的な問題を解く新しいアプローチが得られる。専門分野数物系科学キーワード■可積分系■トロピカル数学■組み合わせ論研究と関連するSDG研究内容「可積分方程式」という特別な方程式の仕組みと応用Shinsuke Iwao講 師岩 尾 慎 介数学メディア対応キーワード当研究室では、(人口増加率や株価変化率、気象変化率のような)時間当りの発展法則(=モデル)が与えられたときの、長時間経過後の(人口や株価、降水量などの)状態変数の変化に関する基礎研究を行っている。特に、カオスと呼ばれる非常に複雑な挙動を見せ、そのためにコンピュータを駆使しても将来の予想が困難であるようなモデルについて、トポロジー(柔らかい幾何学)や統計学・確率論などの高度な数学理論を用いた包括的理解を目指している。専門分野数物系科学キーワード■カオス ■力学系□トポロジー ■確率論□統計学研究と関連するSDG研究内容カオス現象の探求とその応用Yushi Nakano講 師中 野 雄 史数学メディア対応キーワード理学部理学部数学科数学科98

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